都城市中央部

島津邸

島津邸

明治2年の版籍奉還後、都城領主 島津久寛(しまづ ひさひろ)は鹿児島に移りました。

その際それまでの領主館は、都城のために使ってもらうことにして委譲しました。その後、西南戦争も終わり、世の中が落ち着いてくると、都城の人々から久寛に都城に帰ってきてくれるよう働きかけが起こります。

練革錆色塗両引合南蛮胴具足
練革錆色塗両引合南蛮胴具足

久寛は明治12年に都城に帰り、早鈴の吉井崎の早鈴神社があった土地の提供を受けて、そこに居宅を構えました。これが都城島津邸です。

昭和10年の陸軍大演習が都城で行われるのに伴って新たに建築、閑院宮が宿泊されました。昭和29年に2階部分を増築。昭和48年の植樹祭にご来県された昭和天皇、皇后両陛下が都城島津邸にご宿泊されたが、そのために前年の47年に改築が行われました。

現在の島津邸には、天皇皇后両陛下がご宿泊になった部屋とベッド、大理石の浴室、休憩室その他ご使用になった道具類が大切に保存されています。

瑞春院像
瑞春院像

また都城島津家に伝来されてきた一万点以上の古記録、武具、甲冑、絵画、屏風、鉄砲などが保存されています。古いものでは六百年前に朝鮮国王から琉球国王に送った国書があります。

その他、鎌倉時代から近世初期にいたるまでの有名人物の文書や和歌などを集めた三国筆苑や、都城の地誌である庄内地理誌などが残されています。

これらの史資料は都城市に寄贈され、また邸宅は都城市が購入しました。平成20年には邸宅の内、登録文化財に8件が指定されています。

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