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平安時代は紫式部や清少納言などが活躍し、はなやかな文化が花開いた時代でした。その一方で新しく生まれた有力者たちが武士団へと成長し、天皇や貴族が中心の古代から、武士が中心となる中世へと、世の中が大きく変わっていく時代でもありました。
今回の企画展では、この時代の都城盆地を代表する「大島畠田遺跡」と「郡元西原遺跡」の発掘調査をもとに古代から中世へのダイナミックな転換をわかりやすく紹介します。
国史跡大島畠田遺跡は、平安時代の前半から中頃、都城盆地にあらわれた有力者の屋敷の跡です。とてつもない富を手に入れた有力者の豊かな生活や文化を物語る遺跡です。
郡元西原遺跡は、平安時代の終わりごろにつくられた大きな溝で囲まれた館の跡です。中世以降、大きく広ががる耕地開発の拠点となった場所であり、武士の館の始まりとも考えられています。また、島津荘の現地経営に係る施設の可能性も考えられます。
この二つの遺跡は、南九州にあって、古代から中世へと移り変わっていく様子を具体的に示しており、全国的にも貴重な遺跡群であるため、文化審議会から文部科学大臣に対し、国指定史跡とするよう答申されました。
くわしくはこちら、大島畠田遺跡の追加指定と名称変更について(市ホームページ)
画像:上段左・大島畠田遺跡想像図/右・武士の棟梁(画:早川和子)
写真:中段左・大島畠田遺跡歴史公園大型掘立柱建物跡/右・郡元西原遺跡大型溝状遺構
下段左・郡元西原遺跡出土白磁/中・白山原遺跡出土木椀/松原地区遺跡出土白磁・土師器
都城歴史資料館 1階 資料展示室1
令和6年7月20日(土曜日)から令和6年11月17日(日曜日)
午前9時30分から午後5時(ただし、入館は午後4時30分まで)
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)
9 月12日・13 日(火曜日・水曜日)は臨時休館
大人220円(160円)、高校生160円(110円)、小・中学生110円(50円)
※( )内は、20人以上の団体料金
次の場合は、入館料が無料です。
※詳細は後日ホームページ等に掲載します