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鬼が造った岩階段!?開運のパワースポット

東霧島神社

東霧島神社

「東霧島神社」ってどんなところ?

東霧島神社(つまきりしまじんじゃ)は、霧島山を囲む様にしてたつ霧島六所権現の一つで、第5代孝昭(こうしょう)天皇の御世に創建されたと伝えられています。山の噴火などによって神殿などは焼失・埋没し、荒廃していたところ、応年3年(963)に京都天台宗の僧である、性空上人(しょうくうしょうにん)によって神殿などが再興され、江戸時代になり東霧島大権現宮と呼ばれるようになりました。

社殿奥には雌雄一対の龍が彫られた立派な柱があります

(↑社殿奥には雌雄一対の龍が彫られた立派な柱があります)

主祭神は建国の祖とたたえられるイザナギの尊。国造りの神・国家守護ほか、農工商全ての開運・福寿・治病・航海・縁結び・安産など、世の中の幸福を増進することを計った人間生活の守護神で、古くから人々に親しまれてきました。

近年は、さまざまな伝説が伝わる神秘的なパワースポットとしても知られ、県内外から多くの参拝者が訪れています。

みどころ1.鬼が造った「振り返らずの坂」

東霧島神社の代名詞ともいうべき「鬼磐(おにいわ)階段」は、社務所の先、社殿までの道筋にあります。

壁のように立ちはだかる階段

(↑壁のように立ちはだかる階段)

この鬼磐階段の成り立ちには伝説があって、その昔、霧島山の麓の村に住む美しい娘を気に入った赤鬼が、娘の父親に娘を嫁にくれと申し出ました。

鬼に娘をやりたくない父親が霧島の神様に相談したところ、神様は鬼に「一晩の間に、神殿に通じる階段を1000個の石を使って作れれば、娘を嫁にしてやる、できなければこの地を去りなさい」と難題を突きつけました。

ところが鬼はとても力持ちなので、どんどん石を積み上げていきます。いよいよ999個まできたところで神様があわてて東の空を少しだけ明るくして鶏を鳴かせ、夜明けを迎えたので娘は鬼と結婚することなく、鬼は山奥へと戻って行きました…というもの。

約170段の階段

(↑約170段の階段。昇るにつれ傾斜がきつくなります)

鬼が力まかせに積み上げた、という言葉がぴったりで、階段というよりは岩場を登る感覚。苔むした岩は特に滑りやすいので、足元に十分気をつけて歩を進めてください。

身重の人や、足に不安のある人は、階段下での参拝「坂の下参り」をしましょう。

またこの階段は、天台宗・真言宗の僧侶が一心に呪文を唱えながら昇り修行したと言われ、一心に願い事を唱えて振り向かずに昇りきることで、願いが叶う「振り向かずの坂」と言われています。

振り返りたくなる欲望に打ち勝って、頂上を目指しましょう!(高いところが苦手な人は、そもそも振り返らないことをおすすめします)

みどころ2.神秘的な力を感じる神石と龍

以前、社殿のそばには樹齢400年の大きな杉の木があり、その枝が龍のように見える、とご利益を感じる見どころだったのですが、平成30年(2018)9月の台風により、残念ながら倒木。

倒木した杉の木はすでに撤去されていますが、龍の枝は今も社殿近くでみることができます。

倒れながらも龍の姿は、さながら昇り龍のように上を向いていたというから、神秘的なパワーを感じざるを得ません

(↑倒れながらも龍の姿は、さながら昇り龍のように上を向いていたというから、神秘的なパワーを感じざるを得ません…)

お参りを済ませ、社殿から降りる際には、参道とは別途に設けられたスロープがオススメ。スロープとはいえ勾配は急なので、足元にはくれぐれも注意を。

スロープの先に現れるのが、もう1つの見どころ・「神石(しんせき)」

一見苔むしたただの岩に見えます

(↑一見苔むしたただの岩に見えますが…)

正面から見ただけでは分かりませんが、実はこの石、スパっと三段に切れた不思議な形状をしているんです。

見事な切り口。見れば見るほど不思議です

(↑見事な切り口。見れば見るほど不思議です)

この石は、イザナギの尊の涙が固まったものとして伝えられています。

天地創造の神・イザナギの尊、イザナミの尊が誕生し、夫婦となったあと、地上の生活に必要な様々な神を生み出しました。

そんな中「火の神」を生み出したことがきっかけでイザナミの尊が亡くなってしまいます。

イザナギの尊はその死を悲しみ、その涙が固まり「神石」となりました。イザナギの尊は、腰に付けていた「十握(とっか)の剣」で今後再びこのような災難に世の中の人が遭わない様に、という願いを込めて三段に切ったといわれています。

十握の剣は東霧島神社の神宝として社殿に納められています。

「東霧島神社」のご利益をいただきましょう

鬼磐階段、龍、神石のほかにも、安産祈願ができる樹齢1000年を超える大クスや、幸運・開運・厄除の力を発揮する竜王神水など、東霧島神社境内では、神々のパワーを感じ、ご利益をいただけるスポットがたくさんあります。

霧島の神々からのご利益をいただきに、そして日頃の運動不足の解消にも一度東霧島神社を参拝してみてはいかがでしょう。

参拝の証に、御朱印をいただくのもおすすめですよ。

御朱印(初穂料300円)

(↑御朱印(初穂料300円))

東霧島神社(つまきりしまじんしゃ)

  • 住所:宮崎県都城市高崎町東霧島1560
  • アクセス:宮崎自動車道高原ICから車で約25分​
  • 電話:0986-62-1713
  • 営業時間:参拝自由
  • 定休日:参拝自由
  • 駐車場:500台