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諸村門名調帳(しょそんかどなしらべちょう)
現在、都城市には多くの町や地区があり、自治公民館が設けられています。私たちは自治公民館を介して近隣の人と繋がっていますが、江戸時代でも現在と同じようなコミュニティを形成していました。 都城島津家は領地の都城盆地を11区画に区切り、その中にいくつかの「村」を設置。そして村の中に複数の「方限(ほうぎり)」を置き、その中に複数の「門(かど)」を設けました。この地区割りは「門割(かどわり)制度」といい、薩摩藩特有の土地制度で、郷士(武士)や農民が住む各村の門の名称をまとめたものが「諸村門名調帳」です。今では失われた地名もありますが、今と昔の地名や地区の違いを知ることができる史料です。