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朝鮮国書
弘治13年(1500)正月の年号があり、弘治とは明(中国)の年号で、日本では明応9年にあたります。縦60cm弱、横1mを超えるたいへん大きなもので、現在、日本に残る朝鮮国王の国書としては最古のものです。史料には、「1497年に琉球の船舶が朝鮮の南海域で遭難し、乗組員10名の内、6名は既に病死しているが、4名は生存しているので、貴国に送還する」旨が記されています。
平成27年(2015)3月、この史料は国の重要文化財に指定されることになりました。宮崎県内では18件目となり、国重要文化財の中の「歴史資料」という分類において、県内初の指定となります。