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応急手当の目的は、救命や悪化防止、苦痛の軽減です。その中でも一番の目的は、命を救う「救命」にります。応急手当を行う際は、「救命」である心肺蘇生などの救命処置が最優先です。
救急車が通報を受けてから現場に到着するまでの全国の平均時間は6.5分で、 出動エリアが広範な都城市消防局管内の平均時間は9.6分となっています。
呼吸と、心臓が止まってしまった人の命が助かる確率は、10分間で急激に低下します。しかし心肺蘇生などの救命処置をした場合は、低下する時間を引き伸ばすことができます。
このようなことから、傷病者を救命するには、周囲に居合わせた人(バイスタンダー)による救命処置などの応急手当が不可欠です。
応急手当の開始が遅れても、その意味がなくなるというわけではありません。
開始が遅れたとしても、蘇生の可能性があれば、その可能性に懸けた応急手当が必要です。
救命のためには次の4つを繋ぐことが大切です。これら4つのリレーを「救命のリレー」と呼んでいます。
中でも特に重要な「早い通報」と「早い応急手当」の2つを、まわりに居合わせた人(バイスタンダー)が担っています。