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市長が毎月初めに行う職員向けの庁内メッセージを掲載します。
皆さん、おはようございます。
さて、新型コロナウイルスにつきましては、5月14日、新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言の対象地域のうち、宮崎県を含む39県の宣言が解除され、5月21日には大阪・京都・兵庫の3府県、5月25日には首都圏1都3県、北海道も解除され、緊急事態宣言が全面解除されました。
この間、本市では1例の感染者の確認もなく経過しておりますが、これは市民の皆様が感染防止にご尽力いただいた賜物であり、心から深く感謝申し上げます。
こうした状況を踏まえ、市内の小中学校は、5月25日から正式に学校再開となり、公共施設等についても、国の対処方針等に基づき、県外住民の皆様の利用の自粛を求めつつ、基本的な感染対策の徹底等を行った上で順次開館しており、少しずつ日常を取り戻しつつあります。
一方、緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルス感染症が終息したわけではなく、ましてや世界中で感染拡大の第2波も押し寄せてきており、わが国でもいつ第2波が来るか分からない状況だと危機感を持っております。さらに申し上げれば、新型コロナウイルスが世界から消滅することはなく、今後、我々はこのウイルスと共存していかなければなりません。
したがいまして、市民の皆様及び職員の皆さんには、今後とも、(1)予防の基本である「手洗い」「咳エチケット」の徹底、(2)マスクの着用、(3)身体的距離の確保、(4)3つの密(密閉空間・密集場所・密接場面)の回避等、専門家会議から示されている「新しい生活様式」を心がけていただき、常に感染防止を意識しながら、社会経済活動の回復にも少しずつ取り組んでいただきますよう、お願いいたします。
なお、国の対処方針等を踏まえ、3つの密が回避できないイベント等の開催や、特に、最後まで緊急事態宣言が解除されなかった首都圏1都3県と北海道との間の不要不急の往来についても、今しばらく、慎重に対応していただきますよう、重ねてお願いいたします。
こうしたなか、職員の皆さんには、10万円の特別給付金や20万円の事業者支援金をはじめとする新型コロナウイルスに関する各種対策に対し、休日返上でまさに市役所をあげて対応していただき、心から感謝申し上げます。
今後、感染状況がどうなるか、いつ終息するか全く分からない状況ですが、個人的には、世の中の経済社会活動がコロナ発生前に戻るには少なくとも2~3年はかかるのではないかと感じており、その間、様々な対応をしていかなければならないと思います。新型コロナウイルス感染症の終息のときまで、「市民のため」「都城市のため」との共通の思いを持って、我々職員が一致団結して取り組んでまいりましょう。
さて、5月31日は令和元年度の出納閉鎖でありましたが、納税管理課、保険年金課、会計課をはじめ、関係する部課の皆さんには多大なるご尽力を賜り、無事に出納閉鎖をすることができました。誠にありがとうございました。特に、今回は新型コロナウイルス関連のイレギュラーな対応も多々あり、いつも以上に大変であったと思います。心から労いを申し上げます。
また、本市では、担当の皆さんの多大な頑張りにより、毎年のように収納率を上げて頂き、その結果、様々な施策を展開することができております。改めて心から感謝申し上げますとともに、引き続きのご尽力を宜しくお願い申し上げます。
最後に、「都城フィロソフィ」についてお話致します。今月は、フィロソフィの第2部第1章~一人ひとりが都城市役所~の第3項目である「都城がもっているものを生かす」についてお話します。フィロソフィ手帳の34~35ページにある解説には次のように書かれています。
『自治体間の競争が激しさを増す中、都城市が選ばれる自治体となるためには、都城の魅力を高めていく必要があります。
そして、最小の経費で最大の効果を上げるには、都城が元々持っているものを掘り起こし、創意工夫を凝らしたアイデアで、付加価値を与えて活用することが、一番の近道です。
都城には、身近にありすぎて、私たちが気付いていない魅力が数多くあります。さまざまな視点から、その魅力を発掘することが重要です。
肉と焼酎に特化したふるさと納税や、ショッピングモールをリノベーションした図書館など、本市の施策には「都城が持っているものを生かす」との精神が根底に流れています。』
この解説にもあるように、本市はまさに「都城が持っているものを生かす」を実践しています。
解説の例示にもあったとおり、ふるさと納税は私が就任する前から制度自体は存在しており、リニューアル前は、粛々と年間20人ほどの方々から200~300万円のご寄附をいただき、ご寄付いただいた方々の中から抽選で特産品をお贈りしていました。
そうした中、私はふるさと納税を“肉と焼酎のふるさと・都城”をPRするツールとして活用すると決め、お贈りする特産品を肉と焼酎に限定して平成26年10月に大幅リニューアルして現在に至っておりますが、令和2年5月末までの5年半余りで、寄附件数約257万件、寄付金額約411億円と大きな変貌を遂げました。すなわち、制度は同じでも、考え方・やり方一つで結果は全く違ってくるというわけです。
また、いまや市民のかなりの方々が知っていただいているであろう「ぼんちくん」も、新しくキャラクターを創ったのではなく、みやこのジョーさんこと今村さんが、長年都城で書いているマンガのキャラクターを、当時の部長たちの反対を掻い潜って、私がPRキャラクターにすると決めて誕生しましたし、みやこんじょ弁ラジオ体操も、たまたま私がテレビで東北地方の取組みを見て、これは素晴らしいと思い、次の日に製作を指示して今に至っています。
おそらく、職員の皆さんの周りにも、そうした宝がたくさん眠っているのではないかと思います。ただ、固定観念等に苛まれているとか、アンテナの感度の問題なのか、気付かないとか気付けなくなっているだけだと思います。「都城が持っているものを生かす」という思いで物事を見つめ続ければ、何か見えてくるかもしれません。引き続き、一緒にフィロソフィを学んでまいりましょう。
それでは、最後に改めて申し上げますが、市民の皆様及び職員の皆さんにおかれましては、今後とも、(1)予防の基本である「手洗い」「咳エチケット」の徹底、(2)マスクの着用、(3)身体的距離の確保、(4)3つの密(密閉空間・密集場所・密接場面)の回避等、専門家会議から示されている「新しい生活様式」を心がけていただき、常に感染防止を意識しながら、社会経済活動の回復にも少しずつ取り組んでいただきますよう、お願い申し上げ、今月のメッセージと致します。
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第90回市長のスマイルメッセージ [その他のファイル/8.86MB]