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市長が毎月初めに行う職員向けの庁内メッセージを掲載します。
皆さん、おはようございます。
さて、8月27日から29日の予定で、全職員向けのフィロソフィ研修として、京セラ株式会社元執行役員の古橋道明様から御講演を頂いたところでしたが、先方の急務により、後半の研修が延期となったところであります。延期となった研修については、先方と調整の上で対応しようと考えておりますが、今日のメッセージでは、御講演でも話されていましたが、「フィロソフィ」の最重要項目である「人生や仕事の結果」ということについて、御講演資料を引用してお話ししたいと思います。
今回の御講演資料の中で、「人生や仕事の結果」について次のように書かれています。
「人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の3つの要素の掛け算で決まります。
このうち、能力と熱意は、それぞれ0点から100点まであり、これが掛け算となるので、能力を鼻にかけ努力を怠った人よりは、自分には普通の能力しかないと思って誰よりも努力した人の方が、はるかに素晴らしい結果を残すことができます。これに考え方が掛け算されます。考え方とは「生きる姿勢」であり、マイナス100点からプラス100点まであります。すなわち、考え方次第で人生や仕事の結果は180度変わってくるのです。
そこで能力や熱意とともに、人間としての正しい考え方を持つことが何よりも大切になるのです。」
では、プラスの考え方とマイナスの考え方とは、具体的にどういうものでしょうか。
「まず、プラスの考え方とは、次のようなものです。
・常に前向きで、肯定的、建設的である
・皆と一緒に仕事をしようと考える協調性を持っている
・真面目で、正直で、謙虚で、努力家である
・利己的ではなく、「足る」を知り、感謝の心を持っている
・善意に満ち、思いやりがあって優しい」
「一方、マイナスの考え方とは、次のようなものです。
・後ろ向きで、否定的、非協力的である
・暗く、悪意に満ちて、意地が悪く、他人を陥れようとする
・不真面目で、嘘つきで、傲慢で、怠け者
・利己的で強欲、不平不満ばかり
・自分の非を棚にあげて、人を恨み、人を妬む」
ここにあるプラスの考え方とは、私が常々申し上げている職員像、すなわち、挨拶ができ、明るく元気で素直かつ人間力溢れる職員に合致していると考えており、そうした職員は、人生や仕事において結果を出すことができるのではないかと考えています。
例えば、いま私が話している内容を肯定的に受け止めているか、否定的に受け止めているかで、後々大きな仕事・人生の差を生むことになるかもしれません。
また、市役所をはじめ、どんな組織でも人事異動というものがあり、組織に属している以上避けて通るわけにはいかないわけですが、例えば、この人事異動の時にその人の持っている人間性や考え方が反映され、特に自分が望んでいない人事異動がなされた時に如実に表れるものです。
私自身も、前職の財務省という組織に属していた際、在籍19年で11回の人事異動を経験しています。その中には、確かに自分として不本意な人事異動もありましたので、不平不満を言いたい気持ちもよく分かります。しかし、それで物事が好転するはずはありません。上司や職員課に人事の不平不満を言ってくる前に、与えられた仕事を前向きにとらえ、その仕事を好きになるよう努力していく前向きな姿勢、すなわち、先ほどの話でいうプラスの考え方で目の前の仕事に取り組むうちに不平不満は消え、仕事も順調に進むようになっていくのではないでしょうか。
いずれにしても、フィロソフィを学ぶということは、我々一人一人が自分の人生・仕事を豊かにすることに繋がり、職員の幸福が組織の活性化に寄与し、最終的に市の発展、市民の幸福に繋がると確信していますので、今後、職員全員で積極的に学んでまいりましょう。
それでは、9月に入り、今年度も折り返しを迎えようとしています。まだまだ残暑厳しい日が続きそうですが、暑さに負けずに公私にわたり頑張ってまいりましょう。
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