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市長が毎月初めに行う職員向けの庁内メッセージを掲載します。
皆さん、おはようございます。
まず冒頭、市民の皆様に対しまして、お詫び申し上げます。
7月22日、本市職員が県迷惑行為防止条例違反の疑いにより逮捕される事態が発生しました。今回の事態は、公務員である以前に、人としてあるまじき行為であり、本市に対する市民の皆様の信用を著しく失墜させる行為で甚だ遺憾であります。改めて、市民の皆様に対し心からお詫び申し上げます。
職員の皆さんにおかれては、今後、こうした事態が発生しないよう、綱紀粛正の徹底、服務規律の確保を図るとともに、失われた公務に対する信頼を一日も早く回復するため、公務員は全体の奉仕者であることを改めて自覚した上で、全職員が心一つに職務に精励し、市民サービスの向上に努めるよう一層の精進を強く要請いたします。
次に、新型コロナウイルスについてでありますが、時々刻々と状況が変化しており、直近では東京を中心とする首都圏で1日当たりの感染者数の確認が過去最多を連日更新し、また、全国での1日の感染者確認数も1万人を超える等、全国的に感染が急拡大しております。
こうした状況を踏まえ、政府は、現在東京都と沖縄県に出されている緊急事態宣言を8月31日まで期間を延長するとともに、埼玉・千葉・神奈川・大阪の4県にも緊急事態宣言を発令いたしました。また、北海道・石川・京都・兵庫・福岡の5県には、まん延防止等重点措置を本日から8月31日まで適用することを決定いたしました。
そうした中、本県でも、感染者の確認が徐々に増加しており、県においては、宮崎市・西都市・高鍋町・新富町・川南町を県独自の感染警戒区域(オレンジ区域)に指定し、本日から「会食4人以下、2時間以内」等の行動要請をお願いしたところであります。
今後、東京オリンピック・パラリンピックや夏休み、お盆等により、人の流れが活発化した場合、昨年の状況からも県外からの持込み等による本県・本市での感染拡大が予想されることから、県では8月31日までを感染防止月間とし、県外との不要不急の往来自粛、また本県への来県自粛を要請しています。
市民の皆様、職員の皆さんにおかれては、県外との不要不急の往来自粛等にご協力をいただきますとともに、引き続き、「マスク着用」「手洗い・手指消毒」「3密(密閉・密集・密接)回避」といった基本的な感染防止対策の徹底をよろしくお願い致します。
また、ワクチン接種につきましては、引き続き、全庁体制で取り組んでいただいており、改めて、職員の皆さんに感謝申し上げます。
市民の皆様のご理解と医療関係者のご協力、職員の皆さんのご尽力により、政府が当面の目標としていた「7月末までの65歳以上の方々のワクチン接種完了」は、ある程度達成されているのではないかと思います。一方で、国からのワクチン供給の停滞等により、ワクチン接種のスピードがやや落ちていることも否めませんが、いつも申し上げているように、ワクチン接種の進み具合が、直接コロナ収束に繋がりますので、できるだけ早く、希望する市民の皆様にワクチン接種ができるよう、引き続き最大限の努力をしてまいりますので、職員の皆さんの更なるご理解ご尽力をよろしくお願いいたします。
なお、ワクチン接種に関しては、すでに50代の皆様に接種券を送付しており、今月中旬から予約の受付もスタートします。したがって、今後、希望される職員の皆さんも、いよいよワクチン接種の対象者となり、希望される方は、順次ワクチン接種をされると思いますが、これに際し、私から職員の皆さんにお願いがございます。
一つは、市民サービスの停滞を招かないよう、できる限り、課内、担当内での日程調整等を行った上で、ワクチン接種を希望する職員が気兼ねなく接種できるよう、業務執行体制の構築と職場の雰囲気の醸成を図っていただきたいと思います。
もう一つは、今回のワクチン接種は、あくまでも任意接種ですので、ワクチンを接種する方、接種しない方がいらっしゃると思いますが、特にワクチン接種をしない職員の皆さんへの強制や差別といった、いわゆる「同調圧力」がくれぐれも発生しないよう、切にお願い致します。
さて、7月30日、総務省から「令和2年度のふるさと納税に関する現況調査結果」が公表され、本市はふるさと納税受入額が135億2,500万円となり、受入額で全国第1位となりました。
これもひとえに、本市のふるさと納税に御寄附いただいた全国の皆様はもちろんのこと、本市のふるさと納税に関わっていただいている地元の返礼品提供事業者様をはじめとする関係者の皆様、そしてふるさと産業推進局・ふるさと納税担当をはじめとする職員の皆さんのおかげであり、心から感謝申し上げます。
なお、今回発表された令和2年度は、返礼品問題をはじめとした諸課題を解決するために改正された地方税法(令和元年6月1日施行)が年度を通して適用された初年度であり、すなわち、令和2年度の数値は、諸々の課題を整理した後の法律に基づいた数値であるため、そうした意味合いからも、受入額で全国1位になったことは、大変大きな意義のあると考えております。
いずれにせよ、本市としましては、今後とも、ふるさと納税を「対外的なPRツール」として積極的に推進してまいりますので、職員の皆さんの引き続きのご理解ご協力をよろしくお願い致します。
最後に、「都城フィロソフィ」についてお話いたします。今月は、フィロソフィの第2部第3章~燃える集団となる~の4項目である「成し遂げるまで諦めない」についてお話致します。お手元にあるフィロソフィ手帳の60~61ページにある解説には次のように書いています。
『何かを成し遂げるかどうかは、その人の持っている熱意と執念に深く関わっています。何をやっても成し遂げられない人には、熱意と執念が欠けています。体裁の良い理由を探し、自分を慰め、すぐ諦めてしまうのです。
一度諦めてしまうと、諦めることに慣れてしまい、多くのものを失ってしまいます。
目標を設定したら、一歩一歩着実に進んでいくことしかできません。手詰まりの局面であるように見えても、地道に努力を積み重ね、精一杯取り組むことで見えてくるものがあります。
物事を成し遂げるには、自分に厳しく、目標達成に向かって、粘り強く最後まで諦めずにやり抜く姿勢が必要です。』
折しも、東京オリンピック開催中ですが、まさにオリンピック選手たちこそ、「成し遂げるまで諦めない」との強い気持ちで自分に打ち勝ち、オリンピックの舞台に立っているのだと思います。
何事もそうですが、諦めたらそこで終わり、その先はありません。チャンスを掴む人や結果を出す人たちは、おそらく最後まで諦めずに努力を続けた人たちなのでしょう。
先ほどの解説の中に、『何をやっても成し遂げられない人には、熱意と執念が欠けています。体裁の良い理由を探し、自分を慰め、すぐ諦めてしまうのです。』とありましたが、まさにその通りです。
市長就任時に、職員の皆さんに申し上げた「仕事をする上での8つの心得」の中でも、「自分の仕事でないと言うなかれ」~できない理由を探すのではなく、どうしたらできるかを考え、前向きに仕事に取り組む~という項目がありましたが、これと全く同じです。
要するに、ネガティブワードの3D(でも、だって、どうせ)を言ってできない理由を探し、グダグダと言い訳ばかりしている人は、もうその時点で諦めています。自分で自分に負けているのです。
先ほど申し上げた「仕事をする上での8つの心得」にもある『できない理由を探すのではなく、どうしたらできるかを考え、前向きに仕事に取り組む』ことで、人間は前に進め、成長できるはずです。引き続き、皆で学んでまいりましょう。
それでは、8月に入り、すっかり夏本番です。暑さにもコロナにも負けずに、この夏を乗り切ってまいりましょう。以上で、今月のメッセージと致します。
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