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市長が毎月初めに行う職員向けの庁内メッセージを掲載します。
皆さん、おはようございます。
まずは、新型コロナウイルスについてでありますが、お盆明け後、全国的に新規感染者数が増加し、宮崎県全体、都城北諸圏域でも新規感染者数の急増に伴い、病床使用率は高止まりしており、脆弱な本県の医療提供体制はひっ迫し、危機的な状況が続いております。
そうした状況を踏まえ、昨日、県は、現在発令している「医療非常事態宣言」を9月21日まで延長することを決定しました。今回の延長を受け、県から県民への行動要請(会食の制限等)についても延長されておりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
また、政府では全数調査の是非を含めて議論されておりますが、いずれにしても、感染者数を減らしていくことが何より重要なことです。すなわち、我々一人ひとりが、「マスク着用」「手洗い・手指消毒」「3密(密閉・密集・密接)回避」といった基本的な感染防止対策を徹底することが重要であり、その上で、いかに社会経済活動を回していくかが重要であります。
今後、4回目のワクチン接種の対象が拡大し、更なるワクチン接種を進めていくことになりますが、これに伴い、ワクチン接種対策室を増員して対応してまいります。対策室をはじめ、派遣されてワクチン接種業務に携わっていただいている職員の皆さん、また、ワクチン接種対策室に職員を派遣していただいている各部各課の皆さんには、心から感謝申し上げますとともに、引き続き、円滑なワクチン接種にご尽力いただき、希望される全ての方々の接種が早期にできるよう、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
さて、明日(9月2日)、市議会9月定例会が開会いたします。コロナ対策や物価高対策を含めた補正予算をはじめとする重要な各種議案を提出いたします。職員の皆さんには、すべての提出議案を可決いただけるよう、対応方よろしくお願いいたします。
次に、「都城フィロソフィ」についてお話いたしますが、それに先立ち、都城フィロソフィの原点である「京セラフィロソフィ」の生みの親であり、京セラの創業者である稲盛和夫氏が、8月24日、90歳でご逝去されました。衷心よりご冥福をお祈りするとともに、心から感謝申し上げます。
市長就任後、私が稲盛氏の考え方に共感し、稲盛氏の著書を読み漁るなかで、京セラフィロソフィには「人間としてのあるべき姿」「社会人としてのあるべき姿」が明記されており、そうであれば、行政・民間関係なく導入しても良いのではないか、民間企業のために創られたフィロソフィを自治体である本市に是非とも導入したいと考え、足掛け2年の歳月をかけて「都城フィロソフィ」を作成し、平成31年度(令和元年度)に全国の自治体で初めて、京セラのお墨付きをいただき、「都城フィロソフィ」を導入いたしました。大変名誉なことであります。
私としては、これからも職員の皆さんと一緒に「都城フィロソフィ」を学び、人として、社会人として成長していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、今月は、『都城フィロソフィ・エピソード集』にある第1部第2章~正しい考え方を持つ~の第1項目である「あいさつが全ての基本」に関する職員の皆さんのエピソードをご紹介いたします。エピソード集の4~5ページにある解説・エピソードには、次のように書いてあります。
【解説】
あいさつが全ての基本です。あいさつは、社会生活を営む上で欠かせないものです。したがって、簡単なあいさつすらきちんとできない人が、難しい仕事をすることなどできません。
どんなときでも、相手より早く、自ら笑顔であいさつする姿勢を持ち続けることが重要です。
あいさつによって、する側もされる側も、気持ちよく一日を過ごすことができます。職場においても、あいさつをきっかけとした会話で、さまざまな情報や仕事のヒントを得ることができます。
あいさつは、より良い人間関係を築く第一歩です。職場環境を良くし、職員の資質をより一層高めるためにも、あいさつに心を込めることが大切です。
【エピソード】
今年の夏から息子の部活動の後援会長になり、息子を含め、自らあいさつができる部員が少ないことに気付きました。そこで、「あいさつ」にまつわるスポーツエピソードを練習の度に部員に話し、あいさつの効果を教え続けました。すると、徐々に自らあいさつができる集団に変わり始めました。あいさつができる集団になって何よりも嬉しいことは、大会等で結果を残せるようになってきたことです。これは、あいさつを通して、率先して物事に取り組む力や、チームの団結力が高まった結果なのではないかと思います。
また、部員同士があいさつをすることで、今まではなかった保護者間のあいさつも増え、コミュニケーションを取る機会が多くなりました。それによって後援会の結束力が高まり、組織づくりに効果が出ていると感じています。
「当たり前」とは、「当然」の当て字「当前」から生まれた言葉です。意味は「道理から考えて、そうあるべきこと」を指します。社会人として、人としての「当たり前」の一つとして挙げられるのがコミュニケーションの基本である「あいさつ」だと思います。フィロソフィを学び、それを実践することにより、良い雰囲気だけではなく、結果を残せる組織になってきていると実感しています。さらに、家族だけでなく、身の回りの人にまで「あいさつ」をするという習慣も身に付きました。私自身も、指導する立場として常に意識を高く持ち、率先して行動し続けようと思います。
ただいまのエピソードに、『「当たり前」とは、「道理から考えて、そうあるべきこと」を指す』とありましたが、まさにそのとおりで、とても大事なことであります。
私は常々、『「人間力」とは、「当たり前のことを当たり前にできる力」である』と言っていますが、先月も申し上げましたが、大人になるとなぜか、このあいさつも含めた当たり前のことが当たり前にできなくなってしまうことがあります。しかし、「人間力」は大人になればなるほど、より必要なものであると思います。
私は毎年、新年度最初の4月の部課長会議において、部課長の皆さんに対して、「優れたリーダーの3条件」と題して1時間の講話をしますが、その際、『役割(ポジション)が上がれば上がるほど、その人に求められる能力は「スキル系」ではなく「人格系(人間力)」である。』ということを話します。
すなわち、立場・役割が上がれば上がるほど、知識・技術・能力はもちろんのこと、何よりその人自身の「人間力」が重要であるということです。自分の周りの方々、これまで一緒に仕事をしてきた方々を思い出してみると、「なるほど!確かに!」と理解できるのではないでしょうか。最後は「人間力」、すなわち、その人自身の生きる力・人としての魅力といったことが重要だということです。引き続き、皆で学んでまいりましょう。
それでは、9月に入り、少しずつ暑さも和らいできている気がいたしますが、一方、コロナはまだまだ和らぐ気配がありません。感染防止対策と社会経済活動の両立を図りながら、皆で前を向いて頑張ってまいりましょう。以上で、今月のメッセージといたします。
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