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市長が毎月初めに行う職員向けの庁内メッセージを掲載します。
皆さん、おはようございます。
まず、新型コロナウイルスについてでありますが、県全体、都城北諸県圏域ともに減少傾向であり、そうした状況を踏まえ、県は2月21日以降、「医療非常事態宣言」を「医療警報」に引き下げるとともに、全ての圏域を「感染急増圏域(赤圏域)」から「感染警戒圏域(オレンジ圏域)」に変更しております。
また、国においても、新型コロナウイルスの感染症法上の取り扱いを現在の2類から5類に変更する5月8日に向けて、さまざまな議論・検討がなされておりますが、5月8日以降、新型コロナウイルスとの付き合い方も大きく変わってくると思われます。
いずれにせよ、我々はそれぞれが感染予防対策を取りつつ、希望者のワクチン接種を進めて社会経済活動との両立を図っていく必要がありますので、市民の皆様、職員の皆さんの引き続きのご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
さて、2月22日、市議会3月定例会が開会し、令和5年度当初予算案をはじめとする各種議案を市議会に提出いたしました。まず、令和5年度当初予算の策定に当たり、職員の皆さんには多大なるご尽力をいただき心から感謝申し上げます。
令和5年度当初予算案では、まずは当面の課題への対応として、「新型コロナウイルス感染症対策」、「原油価格・物価高騰緊急対策」、「防災・減災の推進」にしっかりと取り組んでまいります。
その上で、未来飛躍への投資として「人口減少対策」を施策の中心に据え、第1子からの保育料・中学生までの医療費・妊産婦の健康診査費用の「3つの完全無料化」などによる自然増対策、国・県の制度を大幅に超える「移住応援給付金」の創設等による社会増対策等を積極的かつ強力に推進し、本市の人口を「10年後に人口増加へ」と転換させるべく、全身全霊で取り組んでまいります。
人口減少が続いている我が国・日本において、本市が「10年後に人口増加へ」という目標を掲げることは、「まさか」「絵空事」という冷めた見方をする方々もいらっしゃるかもしれませんが、私は我々の取り組み・努力次第で十分に達成できる目標であると強く思っています。
仮に、この目標を達成する、もしくは目標に近づくことができれば、本市の未来は相当程度明るいものになっていくと確信しています。職員の皆さんにおかれては、「将来の都城市民」のため、そして、皆さんのお子さんやお孫さんが生きていく「将来の都城市」のために、是非ともご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
なお、具体的な施策の内容などにつきましては、財政課作成の「令和5年度当初予算のポイント」などの各種資料に分かりやすくまとめておりますので、毎年申し上げておりますが、全職員が必ず当該資料をご覧いただき、本市の予算に対する基本的な考え方・政策の方向性などをご認識いただいた上で、ご自身の目の前の仕事に取り組んでいただきますよう、切にお願いいたします。
次に、「都城フィロソフィ」についてお話いたします。今月は、「都城フィロソフィ・エピソード集」にある第1部第2章~正しい考え方を持つ~の最後の項目である「損得ではなく善悪で判断し、人間として正しいことを貫く」に関する職員の皆さんのエピソードをご紹介いたします。エピソード集の14~15ページにある解説・エピソードには、次のように書いてあります。
【解説】
大きな夢を描きそれを実現しようとするとき、その行動が正しいものであるかを、人間が本来持っている基本的な倫理観に沿って判断する必要があります。
「決まりを守る」「嘘をつかない」「他人を大切にする」などの人間としての基本的な考え方に立ち返るのです。
また、自分だけが良ければいいという自己中心的な考えで仕事を進めていないかを点検しなければなりません。
自分を犠牲にしても他人を助ける「利他の心」を持てば、視野が広くなるとともに、周りの人の協力も得ることができます。
利他の心を持って行動することは、最終的に自分の幸せにもつながっていきます。
【エピソード】
ゴミ出しの日にゴミステーションや周囲を清掃している方がいました。今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で地区清掃の回数が減り、公民館のゴミステーション周辺が汚れてネットもぼろぼろになっていました。その現状に私も気付いてはいたのですが、いつも自分の予定を優先させて行動に移さないままでした。しかし、その日はこれまでのような損得感情ではなく、「いつも使わせてもらっている場所をきれいに保つ」という基本的な考えに立ち返り、清掃作業に参加することにしました。すると、一緒に作業をする中で、地域の昔話を聞くだけでなく、その方が子どもの登下校の見守りをしてくれているということも新たに知り、いつもお世話になっていると改めて気付くことができました。
現在も清掃回数は少ないままですが、以前よりも地域活動に積極的に参加するようになりました。利他の心を持って日常生活を見つめ直し、誰かに見られているのではなくても、縁の下の力持ちとなれるよう努力していきます。
今回の「損得ではなく善悪で判断し、人間として正しいことを貫く」に関し、先月の「物事をシンプルに捉える」のコメントの際にも申し上げましたが、私が市としての最終判断を下す場合、特に私が詳しくない分野の場合はなおさら、「そもそも、きちんと物事の筋が通っているか?」「本当に市民のためになっているのか?」といった「物事の善悪で判断」することを常に意識しています。
今回の解説にもあったとおり、「決まりを守る」「嘘をつかない」「他人を大切にする」などの人間としての基本的な考え方に立ち返り、「利己」ではなく「利他」の心で物事に取り組むことができれば、最後は自分に良いことが巡ってくるはずです。引き続き一緒に学んでまいりましょう。
それでは最後に、今月末で退職を迎えられる職員の皆様に対し、一言ご挨拶を申し上げます。
退職を迎えられる皆様におかれましては、これまで長きにわたり、まさに「市民の幸福と本市の発展」のために多大なるご尽力をいただき、本当にありがとうございました。市民・職員を代表して、心から感謝を申し上げます。
コロナ禍前のように、皆様を盛大にお送りしたいところではありますが、残念ながら今年度もそうした対応ができないことが非常に残念であり、誠に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、ご理解いただければ幸いであります。
さて、退職を迎えられる皆様は、退職まで残り1カ月弱となりましたが、最後の日まで市民のため、地域のために精一杯力を注いでいただきたいと思います。
そして、毎年申し上げておりますが、退職後は何よりもまずは「健康第一」にてお過ごしいただきたいと思います。
先般亡くなられたアントニオ猪木さんがよく言っておられた「元気があれば何でもできる」は、本当にその通りだと思いますので、お元気にお過ごしいただきながら、皆様まだまだお若いですので、次のステージでも、さらにご活躍されることを心から祈念しております。
最後に、改めまして、退職を迎えられる職員の皆様、そしてご家族の皆様の、今後益々のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、私からのお礼と感謝の言葉といたします。長い間、本当にありがとうございました。そして、最後までどうぞよろしくお願いいたします。
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