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市長が毎月初めに行う職員向けの庁内メッセージを掲載します。
皆さん、おはようございます。
昨日、市議会9月定例会が閉会いたしました。提案した台風6号復旧関連予算や飼料価格・燃油高騰などに伴う農業支援予算、移住応援給付金の増額補正などの人口減少対策予算の補正予算、また、令和4年度決算などを含め、すべての議案を可決いただきました。可決いただいた補正予算をはじめ、しっかりと執行・対応してまいりましょう。
さて、9月5日、日本経済新聞社主催の「超DXサミット」にスピーカーとして登壇してきました。「超DXサミット」は、国内外でDXをリードする企業・スタートアップ、政府・自治体、大学などが結集し、境界・限界を取り払った議論やネットワークを展開し、新たな産業・ビジネスなどの創出への挑戦を目的として毎年開催されていますが、本市のデジタル化の取り組みを評価いただいて登壇し、「本市のデジタル化の取り組み」を説明してまいりました。
また、9月25日~27日には、韓国・ソウル市で開催された「2023日韓共同セミナー」に招聘され、「結果が出る自治体経営~ふるさと納税は地方創生の重要な施策~」と題して基調講演してまいりました。韓国では今年1月から、日本に倣って「韓国版ふるさと納税(ふるさと愛寄付制度)」をスタートしており、日本のふるさと納税への関心が高いことから本市に白羽の矢が立って私が出席し、基調講演してきた次第であります。
今申し上げた2つの会議への私の招聘・出席は、職員の皆さんが日頃から積極的に取り組んでいただいている「デジタル化」や「ふるさと納税」への取り組みを高く評価いただいてのことであり、職員の皆さんの日頃のご尽力に心から感謝申し上げます。すなわち、職員の皆さんが取り組んでいることは、全国的にも国際的にも先進的な取り組みであり、今後とも自信を持って前向きに取り組んでいただければ幸いであります。今後とも一緒に頑張ってまいりましょう。
さて、10月に入り、早いもので今年も残り3カ月、本年度も後半がスタートいたしました。今年4月に入庁された新規採用職員の皆さんは、10月1日から晴れて正式採用となりました。おめでとうございます。
この半年、社会人として、そして公務員としてスタートし、担当する仕事を覚え、また、それぞれが“人間力”を高めるために努力をされてきたと確信しております。
今後とも、今の気持ちを忘れず、前向きかつ謙虚な気持ちで、スピード感を持って仕事に取り組んでいただければ幸いです。
なお、毎年申し上げておりますが、新規採用職員の皆さんはあと半年、周りの上司・先輩達に何でも聞けるという“新人特権”を持っています。年度後半も大いに周りの上司・先輩に教えを乞うて、さらなる成長を遂げていただきたいと思います。そして、半年後に入庁するであろう後輩たちに、今度は先輩としてかっこいい背中を見せられるよう頑張ってください。大いに期待しております。
なお、このことも毎年申し上げておりますが、周りの上司・先輩の皆さんにおかれては、今申し上げたように、私から1年生に新人特権を与えておりますので、引き続き、優しく厳しくご指導いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
最後に、「都城フィロソフィ」についてお話いたします。今月は、「都城フィロソフィ・エピソード集」にある第2部第1章~一人ひとりが都城市役所~の3項目である「都城が持っているものを生かす」に関する職員の皆さんのエピソードをご紹介いたします。エピソード集の26~27ページにある解説・エピソードには、次のように書いてあります。
【解説】
自治体間の競争が激しさを増す中、都城市が選ばれる自治体となるためには、都城の魅力を高めていく必要があります。
そして、最小の経費で最大の効果を上げるには、都城が元々持っているものを掘り起こし、創意工夫を凝らしたアイデアで、付加価値を与えて活用することが、一番の近道です。
都城には、身近にありすぎて、私たちが気付いていない魅力が数多くあります。さまざまな視点から、その魅力を発掘することが重要です。
肉と焼酎に特化したふるさと納税や、ショッピングモールをリノベーションした図書館など、本市の施策には「都城が持っているものを生かす」との精神が根底に流れています。
【エピソード】
本市が持つ、様々な素晴らしい産品を対外的に発信し、販売につなげることで、その産品を通じて、市の魅力そのものの発信を行っています。
コロナ禍で人の移動などが制限される中での業務推進に多くの困難が生じましたが、本市には、脈々と育んできた産品そのものが持つ魅力や素晴らしい人財、これまでの取り組みなどを通じて培ってきたネットワークがあります。それらを生かした新たなニーズの把握、いち早く取り組んだオンラインでの商談、協議などを行った結果、昨年を上回るペースでの業務成果につながりました。
従来の手法に固執することなく、柔軟な発想で、真摯に、本気で取り組むことで、都城市が持っているものに新たな視点で付加価値を与えることができるのだと感じました。
今回の「都城が持っているものを生かす」については、私が政策を立案する時に常に意識している観点の一つです。
例えば、「ふるさと納税」は元々あった制度を対外的PRツールとして大幅リニューアルしたものであり、「市立図書館」も元々あったショッピングモールをリノベーションしたものです。
また、「ぼんちくん」は元々都城に存在していた漫画のキャラクターを都城のPR部長兼PRキャラクターにしたものですし、「みやこんじょ弁ラジオ体操」も元々のラジオ体操を方言で作成したものです。
ついては、職員の皆さんの周りにも、そうした宝が眠っているに違いありません。解説にもあったとおり、「身近にありすぎて、私たちが気付いていない都城が元々持っているもの=都城の魅力を発掘し、創意工夫を凝らしたアイデアで、付加価値を与えて活用することが、最小の経費で最大の効果を上げる一番の近道」だと、私もそう思います。
さらに、これを人に当てはめると、「その人が持っている長所を生かす」ということになるでしょう。我々人間は、ついつい人の短所や欠点に目が向きがちです。もちろん、人として社会人として、改めるべきところはきちんと指導するべきですが、その上で、その人が持っている長所を生かして伸ばしてあげることは、本人のため、組織のため、そして最終的には都城のためになると思います。引き続き、皆で学んでまいりましょう。
それでは、いよいよ今年度も下半期に入りました。いつも申し上げていますが、目の前の仕事に腰を据えてゆっくり取り組むことができるのは、おそらく11月末までではないでしょうか。そこから先は、年末年始、予算編成、3月議会、人事異動など、あっという間に年度末となります。先月も申し上げましたが、やるべき仕事を先送りせず、しっかりと前に進め、結果を出してまいりましょう。以上で、今月のメッセージといたします。
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