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市長が毎月初めに行う職員向けの庁内メッセージを掲載します。
皆さん、おはようございます。
職員の皆さんには、ゴールデンウィークをいかが過ごされたでしょうか。後半は天気も回復し、ご家族・ご友人などと楽しい時間を過ごされたことと思います。
本市でも、このゴールデンウィークは各地でイベントなどが開催され、多くの皆様が足を運んでいただいておりました。
まず、4月27日にオープンした関之尾公園内の「スノーピーク都城キャンプフィールド」。オープン3日間で1万人超のお客様がお越しいただき、幸先の良いスタートを切ることができました。
また、オープン1周年を迎えた「道の駅都城NiQLL(ニクル)」では、4月27日~28日に1周年記念イベントを開催しましたが、こちらも2日間で2万人近いお客様がお越しいただき、誠にありがとうございました。
さらに、中心市街地のMallmall(まるまる)&TERRASTA(テラスタ)周辺でもさまざまなイベントが開催され、連日多くのお客様がお越しいただき、その他の市内各地のイベントもそれぞれに賑わっており、まちに元気をいただいたところです。
今後も、市民の皆様とまちを盛り上げていきましょう。
さて、すでに報道などでご承知のことと思いますが、4月25日に発表された「4月1日現在の推計人口」において、本市の推計人口は、1年前に比べて1,920人増の159,474人となり、13年ぶりに人口増となりました。
「10年後に人口増加へ」との目標を掲げ、令和5年度から人口減少対策を施策の真ん中に据えて、第1子からの保育料・中学生までの医療費・妊産婦の健康診査費用の「3つの完全無料化」などによる自然増対策、国・県の制度を大幅に超える「移住応援給付金」の創設などによる社会増対策などを積極的かつ強力に推進してきましたが、「10年後に人口増加へ」の目標を10年前倒ししての達成に、私の想定をはるかに超える状況に驚きつつも大変ありがたい限りです。
今後、移住者や出生数など人口の推移を注視しつつ、安定的な人口増加へと移行できるよう、適時適切に対策を講じてまいります。
そして、本市を「人口増加のステージ」へと引き上げることができれば、皆さんのお子さんやお孫さん達が生きていく都城市の未来は、相当程度明るいものになっていくと確信しています。お子さん・お孫さん世代のためにも、責任世代である今の我々がしっかりと頑張ってまいりましょう。
次に、「都城フィロソフィ」についてお話いたします。今月は、「都城フィロソフィ・エピソード集」にある第2部第2章~全員の心を一つにする~の最初の項目である「本音でぶつかる」に関する職員の皆さんのエピソードをご紹介いたします。エピソード集の36~37ページにある解説・エピソードには、次のように書いてあります。
【解説】
責任を持って仕事をやり遂げていくためには、関係者全員が、役職を超えて、互いに気付いた課題や問題を遠慮なく指摘し合うことが必要です。
安易に妥協せず、何が正しいかを考え、本音で真剣に議論しなければなりません。課題や問題に気付いていながら、指摘せずに和を保とうとするのは大きな間違いです。
談論風発をもって仕事を進め、時には激論を交わしながら勇気を持って互いの考えをぶつけ合っていく必要があります。
そして、議論の末に決定したことには、全員で協力しながら実行していくことで、互いの信頼関係も生まれ、より良い仕事ができるようになります。
【エピソード】
私が所属する課では、それぞれに振り分けられた担当地区に係る業務を進めています。各地区で様々な問題点や検討事項が発生するため、情報共有及び業務の統一を図ることを目的として、月1回、担当職員全員が出席する会議を開いています。その中で、意見を出し合いながら全体の統一事項を定め、それぞれの業務へ反映させています。 担当者全員がいる会議の中で議論を尽くすことによって、様々な視点から提案や改善点を発見することができ、各懸案事項を解決する糸口になっています。会議は、役職を越えてそれぞれが気付いた課題や問題を遠慮なく指摘し合あえる場となっており、その議論の結果、決定したことについては、全員で協力しながら実行します。本音でぶつかることで、業務の発展だけではなく信頼関係の構築にも繋がっていると実感しています。
今回の「本音でぶつかる」の解説にあったフレーズは、私が市長就任時に職員の皆さんにお伝えした「仕事をする上での八つの心得」の5項目目「談論風発を以て仕事を進めるべし」と6項目目「決定が下ったら従い、実行せよ」から引用されています。
この2項目は、私がかつて在職していた大蔵省(現財務省)での経験に由来しています。私が入省した平成6年当時の大蔵省では、「どんなに若い職員も上司に対して本音で伝えるべきことは伝える、しかし、組織として最終的な決定が下ったら、自分の意見と違っても全力で実行する」といった文化がありました。
「本音でぶつかる」ということは、本気で真剣に物事に向き合っているからできることであり、本音で本気でチャレンジすれば、物事は少しずつ前に進んでいくはずです。
ただ一方、本音でぶつかれば、相手との関係がギクシャクするかもしれません。相手に嫌われるかもしれないと心配になるかもしれません。そう考えてしまうのも当然ですが、特に、部長・課長といったリーダーの立場の皆さんには、それでも時に「嫌われる勇気」が必要なのです。嫌われてもいいから、相手のことを思って本音で思いを伝えることは非常に重要であり、本気で本音を伝えれば、必ず相手にその思いは伝わり、最終的には相手から嫌われることはないのではないかと思います。
いずれにしても、「本音でぶつかる」ことで信頼関係が生まれ、職員全員の心が一つになれば、これほど心強いものはありません。引き続き、皆で学び頑張ってまいりましょう。
それでは、ゴールデンウィーク明けで、まだ少々ボーっとしているかもしれませんが、仕事も私も待ってはくれませんので、お休みボケを解消しながら頑張ってまいりましょう。以上で、今月のメッセージといたします。
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