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市長が毎月初めに行う職員向けの庁内メッセージを掲載します。
皆さん、おはようございます。
まず、先週襲来した台風10号については、市民の皆様のご理解ご協力、そして、危機管理課を中心に全庁をあげて対応いただいた職員の皆さんのおかげで、本市においては、当初想定からは相当程度少ない被害で乗り切ることができました。市民の皆様、職員の皆さんのご理解ご協力に感謝申し上げます。
一方、被害の発生した施設などについては、できるだけ速やかに対応するとともに、大きな被害のあった周辺自治体などへの支援も必要に応じて速やかに対応してまいります。
また、8月8日に発生した日向灘沖を震源とするマグニチュード7.1の地震ですが、日南市で震度6弱、本市でも震度5強を観測しました。その際、南海トラフ巨大地震・注意情報が初めて発動されるなど、我が国での巨大地震の発生リスクは確実に高まっています。
ちなみに、今回の地震で我々が体感した震度5強の揺れは、皆さんが経験したとおり、簡単には立っていられない揺れだったと思います。
ただ、今年1月1日に発生した能登半島地震はマグニチュード7.6で今回の地震の約16倍、東日本大震災はマグニチュード9.0で今回の地震の約1,000倍のエネルギーがあったと言われており、今後発生が危惧されている南海トラフ巨大地震は、東日本大震災と同等かそれ以上とも言われています。
すなわち、今後、先般の地震の何倍ものエネルギーを持った地震が発生し得ること、そして、いつ何時今回のような大きな台風が襲来するか分からないことを踏まえると、我々が体感した震度5強の揺れや台風の怖さの記憶が薄れないうちに、もう一度、一人ひとりが、“自分の命・大切な人の命は自分たちで守る”という「自助」の意識・大切さを肝に銘じることが必要であると思います。自分たちで自分たちの命を守らない限り、その先の「共助」「公助」は何の役にも立ちません。
まずは、市民の皆様、職員の皆さんお一人おひとりが、自分にできることを自ら行ってください。どうせ誰かがしてくれるとか思っていては、取り返しの付かないことになります。改めて「自助」の意識・取り組みを進めていただきたいと思います。
さて、本日から市議会9月定例会が開会いたします。今回も数多くの議案を提出いたしますが、全ての議案を可決いただけるようにしっかりと対応してまいります。職員の皆さんのご尽力をよろしくお願いいたします。
次に、「都城フィロソフィ」についてお話いたします。今月は、「都城フィロソフィ・エピソード集」にある第2部第3章~燃える集団となる~の2番目にある「有言実行でことに当たる」に関する職員の皆さんのエピソードをご紹介いたします。エピソード集の44~45ページにある解説・エピソードには、次のように書いてあります。
【解説】
世の中ではよく、「不言実行」が美徳とされますが、都城市役所では、やると決めたことを周りの人に宣言する「有言実行」を大切にします。
まず、自らが手を挙げて「これは自分がやります」と周りの人に宣言することで、自分を奮い立たせることができます。このことによって、目標を達成することがより確実となります。
また、言葉にすることは、周りの人を巻き込み、みんなが一致団結する絶好のきっかけとなります。
朝礼や会議など、あらゆる機会を捉えて自分の考えをみんなの前で宣言することで、自分を励ますとともに、物事を成し遂げるエネルギーとするのです。
【エピソード】
今年、担当内の目標として、滞納処分の推進を掲げていました。当課では、まだ滞納処分の実績が少なく、目標達成には困難を要することが予想されました。そのような状況でしたが、自分は徴収経験があったこともあり、「滞納処分件数を昨年より増やす」という目標を立て、担当内で宣言しました。宣言したことによって、担当内の他の職員を奮い立たせることができたのか、皆で協力しながらこれまで以上に熱心に仕事に取り組んだ結果、掲げた目標を達成することができました。
不言実行だと、自身だけで目標を立てているため、業務に支障が出るほどでなければ、「ほどほどでいいや」と手を抜いてしまうことがあります。それでは業務の推進・改善にはつながりません。今回、有言実行をしたことにより、自身に目標達成のプレッシャーが掛かり、業務に対する意識が変わりました。また、宣言したことによって、他の職員もその目標に向かって協力してくれるようになり、一致団結して業務に取り組み、満足のいく成果を挙げることができました。
今回の「有言実行でことに当たる」ですが、確かにとても勇気がいることであり、なかなか有言実行できないと思うかもしれません。しかしながら、解説にもあった、「まず、自らが手を挙げて「これは自分がやります」と周りの人に宣言することで、自分を奮い立たせることができます。このことによって、目標を達成することがより確実となります。
また、言葉にすることは、周りの人を巻き込み、みんなが一致団結する絶好のきっかけとなります。」というように、自ら一歩前に踏み出すことで、自分も周りの人もエネルギーをもらえるということだと思います。
例えが正しいかは分かりませんが、私の場合、選挙でマニフェスト、すなわち、4年間でどのような政策を進めていくかを市民の皆様に宣言し、その目標達成のために最大限の努力をするわけです。ある意味、強制的な“有言実行”かもしれませんが、相当なプレッシャーの中でも物凄くたくさんのエネルギーをもらえますし、それを自らの力に替えて全身全霊で政策推進を図っています。
職員の皆さんも、どんな小さなことからでもよいと思うので、まずは有言実行で何かに取り組んでみてはいかがでしょうか。引き続き、皆で学んでまいりましょう。
それでは、9月となりましたが、まだまだ残暑厳しい状況であり、さらには台風・地震などの心配も尽きないところでありますが、仮に何が起こった場合でも、職員一丸となって全力で対応してまいりましょう。以上で、今月のメッセージといたします。
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