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市長が毎月初めに行う職員向けの庁内メッセージを掲載します。
皆さん、おはようございます。
まず、3月23日、都城志布志道路が全線開通いたしました。改めて、関わっていただいたすべての皆様に対し、心からお礼申し上げます。
都城志布志道路は、平成6年に事業がスタートし今年度で30年でしたが、私も市長就任以来、最重要課題の1つとして取り組んできましたので、全線開通は感慨無量であります。
都城志布志道路は、「防災・経済・医療の道」として、この圏域に多大なる効果を生み出す道路であります。市民の皆様、職員の皆さんには大いにご活用いただければ幸いですし、その結果、本市の発展にもさらに寄与していただければ幸いです。
また、3月25日、農林水産省から「令和5年市町村別農業産出額」が公表され、本市は、令和元年以降5年連続で日本一となりました。
畜産業をはじめとする農業関係者の皆様の努力の成果が、こうした結果に繋がったものであり、心からお祝い申し上げます。
本市としては、今後とも農業関係者の皆様と連携して、本市の基幹産業である農林畜産業の振興を図ってまいります。
さて、3月21日、市議会3月定例会が閉会し、令和7年度当初予算をはじめとする各種議案を可決いただきました。職員の皆さんにはご尽力をいただき誠にありがとうございました。
今年度執行される令和7年度当初予算におきましても、まずは、当面の課題への対応として、市民生活及び地域経済を支える取組を進めてまいります。
その上で、10年後・20年後の本市の更なる発展の大きな力となる「人口戦略」に、引き続き積極的に取り組むとともに、デジタル化の推進、スポーツによる地域活性化、対外的PRの推進を図るための各施策に予算配分を行い、さらには、これまで進めてきている様々な施策、すなわち、本市が持つ3つの宝をより一層輝かせるための各施策をはじめ、中心市街地の活性化、地域の活性化や市民サービスの更なる向上などの重要施策にも取り組んでまいります。
その一方で、行財政改革の推進による財政健全化も着実に進めており、まさに、本市の新たなステージを創造していくための各施策への予算の重点配分と、財政健全化との両立が図られた予算、「スマイルシティ都城・新たなステージ創造予算」として編成したところであります。
特に、本市の新たなステージを創造するための重要施策である「人口戦略」に関してですが、私が目指している姿は、10年後・20年後に、今の人口を維持もしくは本市の人口が身の丈に合った形で安定的に増加していく状況であります。
生産・消費活動及び民間投資などの経済活動は、人がより多く住んでいるまちで、より積極的かつ活発に行われます。人がいてはじめて、まちや地域は形成され、発展していくものであります。
そうしたことから、本市が取り組む「人口戦略」を、「究極のインフラ整備」と位置付け、人口を維持もしくは安定的に増加させていくため、引き続き積極的に取り組んでまいります。
我が国は、少なくとも30年前から、いずれ人口が減少することを分かっていながら、中長期的な課題であるこの人口問題からあえて目を背け、その時々の短期的な課題に、より注力をしてきました。その結果、今や政府は、我が国の人口が減少することを甘受し、それを前提とした政策を立案するようになってきています。
しかし、人口が半分になるということは、個人消費も半分、民間投資も半分、公共投資も半分、企業の数も半分で事足りるということになり、これは我が国全体に限らず、本市においても同様のことが起こるわけであります。すなわち、本市の人口が半分になるということは、本市の地域経済も半分になるということであります。
私は、10年後・20年後の本市を、今の我が国全体と同じような状況にするわけにはいきません。
本市が現在取り組んでいる「人口戦略」や「未来への投資」は、まさにそのための施策であり、短期的かつ中長期的な視点で総合的に取り組んでいるものであります。
そして、こうした取組に加えて、これまで取り組んできているデジタル・スポーツ・対外的PRの更なる推進、本市が持つ3つの宝をより一層輝かすための各施策などを着実に実施していけば、10年後・20年後の本市は、確実に新たなステージへと引き上げられ、今よりももっと活力のあるまちとなり、次の世代の皆様が、本市で元気に生き生きと生活することができると確信しております。
職員の皆さんには、引き続きのご理解ご協力をよろしくお願いいたします。皆で一緒に頑張ってまいりましょう。
さて、4月1日から社会人としてスタートした新規採用職員の皆さん、入庁誠におめでとうございます。市民・職員を代表してお祝いを申し上げますとともに、心より歓迎いたします。
現在は期待と不安でいっぱいだと思いますが、毎年4月のスマイルメッセージで申し上げておりますが、新人の皆さんは、この1年間は周りの上司・先輩に何でも聞いていいという新人特権があります。したがって、新人の皆さんは大いに周りの方々に聞きまくり、一日も早く仕事を覚えていただきたいと思いますし、周りの上司・先輩の皆さんには、是非とも優しく厳しく教えていただければ幸いです。
そして、本市が求めている職員像である「明るく元気で素直で、当たり前のことを当たり前にきちんとできる=人間力溢れる職員」を目指して、常に高い目標・夢を掲げ、それに向かって精一杯努力し、世のため人のために役に立つ素晴らしい人間になっていただきたいと思います。
また、4月1日付で人事異動が発令されました。今年度の人事異動においても、これまでと同様、「人事異動の第一義は市民のため」という考え方の下、しかるべき人材をしかるべき職に配置することを念頭に行いました。これも毎年4月に申し上げていますが、職員の皆さんには、いま一度、人事異動は市民のために行っていることを強く認識いただければ幸いであります。
その上で、今年度は9人の新しい部長級、24人の新しい課長級が誕生し、また、多くの方々が昇任・異動などにより新たな職場・立場・メンバーになってのスタートであります。新年度を迎え、気持ち新たに積極的に仕事に取り組んでいただきたいと思いますし、私を含めて“チームみやこんじょ!”一丸となって、引き続き頑張ってまいりましょう。
ところで、私は市長就任以来、新年度スタートである4月のスマイルメッセージで「挨拶」の重要性について毎年申し上げておりますが、職員の皆さんにおかれましては、仕事に取り組むにあたって、まずは「挨拶」をきちんと励行していただきたいと思います。
職員の皆さんのおかげで、有り難いことに市民の皆様から、「職員の皆さんが気持ち良く挨拶をしてくれる」「接遇が素晴らしい」「市役所の窓口などが明るく使いやすくなった」などのお褒めの言葉を数多くいただいております。職員の皆さんの日頃の意識・取組みのたまものであり、改めて心から感謝申し上げます。
新年度を迎え、今日も原点に立ち返り、都城フィロソフィの第1部第2章~正しい考え方を持つ~の第1項目にある「あいさつがすべての基本」の解説を読み上げたいと思います。お手元にあるフィロソフィ手帳の8~9ページにある解説には次のように書かれています。
「あいさつが全ての基本です。あいさつは、社会生活を営む上で欠かせないものです。したがって、簡単なあいさつすらきちんとできない人が、難しい仕事をすることなどできません。
どんなときでも、相手より早く、自ら笑顔であいさつする姿勢を持ち続けることが重要です。
あいさつによって、する側もされる側も、気持ちよく一日を過ごすことができます。職場においても、あいさつをきっかけとした会話で、さまざまな情報や仕事のヒントを得ることができます。
あいさつは、より良い人間関係を築く第一歩です。職場環境を良くし、職員の資質をより一層高めるためにも、あいさつに心を込めることが大切です。」
今の解説にもあったとおり、「挨拶」は社会生活を営む上での基本中の基本であります。私は「挨拶できない人は仕事もできない」と考えており、この12年間言い続けています。すなわち、“挨拶すらできない人がどうやって難しい仕事をすることができるのか?”ということです。
職員の皆さんには、これまで同様、いや、これまで以上に、市民の皆様に対する挨拶・接遇はもちろん、職員同士でも気持ちのいい挨拶・接遇を心掛けていただきたいと思います。こうした小さなことの積み重ねが、市役所という職場環境をさらに良くし、また、職員一人ひとりの資質もさらに引き上げてくれていると私は確信しています。引き続き、「挨拶・接遇」の励行をよろしくお願いいたします。
それでは、今年度も新体制の下、職員の皆さんと一緒に、あらゆることに前向きに“本気で挑戦”し、「市民の皆様の幸福と本市の更なる発展」のために全力で頑張ってまいりますので、職員の皆さんの引き続きのご尽力を心からお願い申し上げ、今月のメッセージと致します。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
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