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市長が毎月初めに行う職員向けの庁内メッセージを掲載します。
皆さん、おはようございます。
まず、6月22日、新燃岳が7年ぶりに噴火いたしました。平成23年1月の新燃岳噴火の際は、都城に大量の火山灰が降り、市民生活に多大な影響が出たところであります。現在のところ、都城での降灰はそこまでない状況ですが、新燃岳の火山活動は活発な状況が続いていますので注視しつつ、必要に応じて適切に対応してまいります。
また、6月19日、高原町で野生のイノシシから豚熱が確認されました。4月11日に高崎町で1例目の野生のイノシシの豚熱感染が確認されて以来、2例目となりました。すでに、国・県とも連携して経口ワクチン散布や生産農家への消毒液の配布及び防疫の啓発などの対応を迅速かつ的確に行っていただいておりますが、絶対に生産農場に豚熱ウイルスを侵入させないよう、国・県・生産農家の皆様としっかりと連携して万全の対応をしてまいります。引き続き、職員の皆さんのご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
6月27日、市議会6月定例会が閉会いたしました。提出した全ての議案を可決していただき心から感謝申し上げるとともに、ご尽力いただいた職員の皆さんに感謝申し上げます。
特に、今回の6月定例会では、44年ぶりの水道料金引上げに関する条例も可決いただいたわけですが、今後とも、市民の皆様にご理解いただけるよう、市として説明責任を果たしてまいりましょう。
さて、6月29日、東京ドームで行われた巨人-横浜DNA戦を「キャンプ地都城デー」として開催させていただきました。今回は私が参加できませんでしたので、西田副市長に代役をお願いいたしましたが、本市の対外的PRをしっかりしていただき、そして何より、巨人が試合にも勝ってとても素晴らしい都城デーになったと考えています。改めて、関係者の皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
今後、7月6日の福岡ソフトバンクホークス・PayPayドーム、8月23日の千葉ロッテマリーンズ・ZOZOマリーンスタジアムでのスポンサーゲームも予定されているので、引き続き、しっかりと本市の対外的PRを進めてまいります。
次に、「都城フィロソフィ」についてお話いたします。今月は、「都城フィロソフィ・エピソード集」にある第2部第4章~結果にこだわる~の最初の項目である「自治体の常識・殻を打ち破る」に関する職員の皆さんのエピソードをご紹介いたします。エピソード集の58~59ページにある解説・エピソードには、次のように書いてあります。
【解説】
自治体は、前例を踏襲しがちですが、時勢が目まぐるしく変わる現在、既存の考え方に捕らわれてしまっては、市民が本当に必要なサービスを提供することはできません。また、新たな課題に柔軟に対応することもできません。
自治体だからこうあるべきという固定観念に捕らわれず、自由で前向きな発想で、市民のために何が最良であるかを判断し、果敢に実行していくことが、「日本一の市役所」を目指すための土台となります。
自治体の常識・殻を打ち破ることは、自分の成長にもつながります。常に、都城市、そして自分の持つ無限の可能性を信じ、勇気を持って挑戦する姿勢こそが、素晴らしい成長をもたらします。
【エピソード】
私があるプロジェクトチームの一員として加わることになった時のことです。このプロジェクトの課題は、突発的な事業を迅速に処理しなければならないものでした。この課題をどう解決するか皆で意見を出し合ったところ、解決するためには、1年を通して取り組まなければならないという結論に至りました。時間がかかってしまうのは仕方がないという空気感がプロジェクトチームの中にありましたが、その場合、市民の期待に応えられないということも自覚していました。
そこで、別の方法がないかと協議を重ねた結果、このプロジェクトの本質に立ち返り、自治体の常識に捕らわれない全庁的な取組にすることで、当初の計画よりも大幅に期間を短縮することができました。大きな課題をクリアしたことで、チームに大きな達成感が生まれ、関わった職員のスキルアップにもつながりました。
自治体だからこうあるべきだという固定観念に捕らわれず、自由に前向きな発想で議論を尽くすことで、市民が満足するサービスを提供できるのだと思います。業務の遂行が困難な時もありますが、市民にとって何が最良であるかを判断し、実行していくことで、多くの市民が喜ぶ結果につながります。
今回の「自治体の常識・殻を打ち破る」についてですが、大前提として、この第4章のタイトル「結果にこだわる」について話をいたします。
これまでも、職員の皆さんへの講話などでいつも話していますが、我々行政・市役所・公務員の世界で一番欠けている意識が、この「結果にこだわる」ことだと思っています。
民間企業は結果が出なければ、最悪倒産してしまいますが、行政・市役所の場合、仮に結果が出なくても、おそらく市役所は潰れません。しかし、それに甘んじて結果にこだわることなく、なあなあと仕事をしていいわけがありません。我々が結果を出せない場合、その損失は担当職員でも市役所でもなく、その損失はすべて市民の皆様に背負わせてしまうのです。ある意味、民間企業よりも責任は重いかもしれません。であるが故に、我々も結果にこだわって仕事をしていかなければならないのです。
そして、今回の「自治体の常識・殻を打ち破る」ことが、当然ながら「結果」につながることになります。
解説にもあったとおり、「自治体だからこうあるべきという固定観念に捕らわれず、自由で前向きな発想で、市民のために何が最良であるかを判断し、果敢に実行していくこと」が、自治体の常識・殻を打ち破ることにつながり、ひいては自分の成長にもつながるのです。職員の皆さんには、失敗を恐れず、果敢にチャレンジしていただければ幸いです。引き続き、一緒に学んでまいりましょう。
それでは、70年ぶりに6月中に梅雨が明け、早速暑い夏の日がやってきていますが、まだ7月がスタートしたばかりであります。くれぐれも熱中症など体調に気をつけていただき、まだまだ続く暑い夏を乗り切ってまいりましょう。以上で、今月のメッセージといたします。
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