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【国民生活センター】住み始める時から、「いつか出ていく時」に備えておこう!

記事ID:53531 更新日:2023年3月8日更新

全国の消費生活センター等には、賃貸住宅に関するいろいろな相談が寄せられていますが、なかでも、退去時の「原状回復」に関する相談が多くみられます。賃貸借契約は長期間にわたることも多く、賃貸住宅のキズや汚れ等を借主と貸主のどちらが修繕しなければならないのか、はっきりせずトラブルになることがあります。そこで、賃貸借契約における「原状回復」とは何か、トラブルを防ぐにはどうしたらよいか、などをとりまとめました。

相談件数

賃貸住宅に関する消費生活相談は毎年3万件以上寄せられていますが、そのうち、原状回復に関する相談件数は毎年1万3,000~4,000件程度となっており、賃貸住宅に関する相談のうち約4割を占めています。
また、原状回復に関する消費生活相談を月別にみると、12月から1月頃は相談が最も少なく、2月から4月にかけて相談が増え、5月以降には減少するという傾向がみられます。

相談事例

​​【事例1】
 敷金礼金不要のアパートを退去したら、契約書の記載と異なるエアコン清掃代や入居前からあったフローリングのキズの修繕費用まで請求された。
【事例2】
 アパートを退去した際、自分では通常損耗だと思う箇所の修繕費用や、契約書に記載のない費用を請求され納得できない。
【事例3】
 20年以上住んだマンションを退去した際、入居時から付いていたキズについて「最近付いたものだ」として修繕費用を請求された。
【事例4】
 敷金礼金不要のアパートを退去した際にシャワーヘッドの交換費用を請求され、入居時から不具合があったと伝えたが証拠がないと言われた。

「原状回復」においてトラブルになりやすいポイント​

賃貸借契約は長期間にわたることが多く、原状回復が問題となる退去時は、契約締結時から相当の時間が経過しています。そのため、入居時の状況がわかるような記録が残っていないと、問題となっている損傷等が通常損耗や経年変化にあたるかどうか、客観的な判断が難しいことがあります。原状回復に関するトラブルの多くは、退去時に貸主側(大家や管理業者等を含む。以下同じ。)から提示された修繕の範囲や金額について借主が納得できないときに起きるものです。原状回復に関する借主と貸主の費用分担については、それぞれの契約内容や賃貸住宅の状況などによって異なるため、トラブルになりやすいという特徴があります。

アドバイス

  1. 契約する前に、契約内容の説明をよく聞き、契約書類の記載内容をよく確認しましょう。
  2. 入居する時には、賃貸住宅の現在の状況をよく確認し、記録に残しましょう。
  3. 入居中にトラブルが起きたら、すぐに貸主側に相談しましょう。
  4. 退去時には、精算内容をよく確認し、納得できない点は貸主側に説明を求めましょう。
  5. 納得できない場合やトラブルになった場合は消費生活センター等に相談してください。

画像:啓発資料「住み始める時から、「いつか出ていく時」に備えておこう! 賃貸住宅の「原状回復」トラブルにご注意」

賃貸住宅の「原状回復」トラブルに注意! [PDFファイル/563KB]

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