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【国民生活センター】子どものオンラインゲーム、無断課金につながるあぶない場面に注意!!
子どもが無断でオンラインゲームに課金してしまったという保護者からの相談が、全国の消費生活センター等に多く寄せられています。
特に、スマートフォンやタブレット端末での小学生・中学生の無断課金に関する相談が目立ちます。
そこで、子どものオンラインゲームへの無断課金が生じやすい場面と対策をまとめ、注意喚起します。
相談事例
- 母親のスマートフォンを、母親のアカウントにログインした状態で小学生の娘に貸したところ、娘がアカウントのパスワードを変更して登録されたクレジットカードでゲーム課金してしまった。
- 日頃から、小学生の息子に母親の古いスマートフォンを自宅のWi-Fiに繋げて使用させていた。課金には母親の指紋認証が必要な設定にしていたが、母親のアカウントにログインした状態であったため息子が自分の指紋を追加登録して約5万円ゲーム課金してしまった。
- 母親名義で契約し中学生の息子を利用者登録したスマートフォンを息子に使用させていたところ、5カ月の間にキャリア決済で約5万円のゲーム課金をしてしまった。キャリア決済の上限額を引き下げることができるとは知らなかった。
- 中学生の息子が、息子のスマートフォンで1年前から総額約55万円をゲームに課金していた。数年前に母親がゲーム課金以外の目的で息子のスマートフォンにクレジットカード番号を入力したことがあったが、そのクレジットカード番号で息子はゲーム課金をしたようだ。
アドバイス
- 保護者のスマートフォンで遊ばせる際、保護者のアカウント(AppleやGoogle)は必ずログオフしましょう。
- 保護者の古いスマートフォンや子ども専用のスマートフォンで遊ばせる場合は、子ども専用のアカウントを作成し、「ペアレンタルコントロール」機能を利用して保護者が管理しましょう。この機能で課金を承認制に設定できます。
- スマートフォンのアカウント決済とキャリア決済のそれぞれに、決済時の承認(パスワード、指紋認証、顔認証など)を設定しましょう。パスワードはお子さんが類推できない文字列で設定しましょう。
- クレジットカードは保管場所に注意が必要です。また、子どものスマートフォンにクレジットカード情報を入力した際は忘れずに削除してください。
- キャリア決済は必要に応じ上限額を低くしましょう。子ども用のスマートフォンを契約する際は特に注意が必要です。
- 日頃から決済完了メールや明細を確認しましょう。
- 子ども自身が考えて適切にゲームと付き合えるように子どもと一緒に行う対策も重要です。子どもが遊ぶゲームの課金の仕組みを一緒に確認したり、ゲーム課金についてルールを決めたりしましょう。
- 民法では、未成年者が保護者の同意なく契約した場合は取り消すことができます。ただし、子どもが保護者のアカウントでログインしたスマートフォンで課金した場合は、アカウントの所有者である保護者が決済を行ったとみなされる場合もあります。
- トラブルが生じた場合は、最寄りの消費生活センター等へ相談しましょう。