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令和5年6月20日 小松原中学校における使途不明金に関する市の対応について
小松原中学校において、校長室内の金庫で保管していた「学校分収林基金運営委員会」名義の通帳が紛失したことをきっかけに、合計7つの通帳の紛失および1,200 万円以上の使途不明金が判明し、その後、保護者の口座から不正な引き落としがあることも判明しました。
これまでの経緯と市の対応については次のとおりです。
経緯
- 1月27日(金曜日):学校長と教頭が「学校分収林基金運営委員会」名義の通帳の紛失に気付く
- 1月30日(月曜日):教頭が金融機関へ問い合わせ、通帳から現金が引き出されていることを確認
- 1月30日(月曜日):他の通帳、帳簿などを確認した結果、6つの通帳の紛失および使途不明金判明
- 2月10日(金曜日):保護者説明会・記者発表・臨時校長会の開催
- 2月27日(月曜日):PTA雇用職員吉川歩准理容疑者逮捕(有印私文書偽造、同行使、詐欺)
- 3月20日(月曜日):PTA雇用職員吉川歩准理容疑者逮捕(電子計算機使用詐欺)
- 4月10日(月曜日):2回目逮捕容疑(電子計算機使用詐欺)で起訴
- 5月22日(月曜日):第1回公判(電子計算機使用詐欺)で、被告人が起訴事実を認める
- 6月1日(木曜日):PTA雇用職員吉川歩准理容疑者逮捕(有印私文書偽造、同行使、詐欺)
※現時点では、使途不明金の全ては立件されておらず、警察が捜査中であり、事件の全容は明らかになっていない
教育委員会における対応など
教育委員会としましては、2月10日と2月15日の校長会および4月13日の学校事務説明会で準公金マニュアルの遵守やM-NET(代金回収サービス)のログインIDとパスワードの管理の徹底について、指導しました。また、毎月末、小・中学校に対して、金庫内点検を依頼しております。
なお、今回の事案は、学校の管理下で発生した事案であることから、市が設置した学校の校長が「都城市立小中学校準公金マニュアル」に基づく適切な管理(帳簿の作成および金庫内点検など)を怠った過失により損害を与えた相手方(保護者等)に対して、国家賠償法により、市が賠償を行うことも視野に、検討を進めております。
※現在、金額などについては、精査中
再発防止策
教育委員会としましては、準公金マニュアルに基づく金庫内点検などが徹底されていれば、今回の事案はおきなかったかまたは被害が最小限で済んだものと考えておりますので、まずは、準公金マニュアルの徹底を行うとともに、M-NETの運用方法についても準公金マニュアルに具体的に記載します。
なお、刑事裁判や警察の捜査状況を注視しながら、今回の事件のきっかけとなった分収林基金補助金の執行のあり方や、準公金マニュアルの改正なども含め、抜本的な再発防止策を講じてまいります。