都城市では、たんぼの見える高台やたんぼの傍らなどに田の神の石像「タノカンサア」(田の神様)をみることができます。これは薩摩藩内に集中してみられる独特の文化で、生産力の向上・五穀豊穣を願ってつくられました。
都城市域のタノカンサアの形は実にさまざまです。高崎町には、神様や神主の形をした古い時代につくられたタノカンサアが数多く残っていて、この型の発祥地であることを示しています。これに対し、鹿児島県と接する地域には、農民の姿をしたものが多く分布しています。


※「都城の歴史と人物(増補改訂版)」都城市教育委員会2012 より