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都城市の水道のあゆみを紹介します。
都城市の中心部は、ほとんど平らな土地で、一部を除いてどこに井戸を掘っても豊富な地下水が得られていたため、飲料水に対する市民の関心はきわめて低いものでした。
しかし、一部の地域では鉄分の多い質の悪い井戸水しか出ないところがあり、飲料水に困っていた家庭も多数ありました。
そこで都城市は、深層地下水を水源とすることを決定し、昭和30年7月に菖蒲原浄水場の敷地内で第1号の井戸の掘削工事が始まりました。
昭和31年4月から給水を開始しました。開始当時の給水戸数は122戸でした。
営業開始当時、中町に給水栓(水道の蛇口)と広告看板が展示されました。看板には、「文明生活の鍵とも称すべき水道がいよいよ開通しました。一日も早くこの文明の鍵を活用くださるよう」と書かれていました。
その後、給水人口の増加や給水量が増加してきたことから、水道施設の建設や拡張を繰り返してきましたが、平成元年にはその伸びも落ち着いて、現在に至っています。
平成18年1月に1市4町が合併して、平成21年4月からの組織の統合によって範囲が広がり、現在29箇所の浄水場を含めた水道施設の整備や維持管理を行っています。