本文
尿中微量アルブミン検査の費用助成を行います
糖尿病は、数年から数十年かけて透析(末期腎不全)に至ります。透析が開始されると、食事や水分制限だけでなく、1回あたり4~5時間の治療を週3~4回、一生涯続けることになります。市では、透析になる原因の約4割を占める糖尿病性腎症の早期発見を目的とし、尿中微量アルブミン検査の費用助成を行います。
尿中微量アルブミン検査
検査内容
尿中微量アルブミン検査は、糖尿病性腎症の早期発見を目的に行う腎臓の検査(尿検査)です。
対象者
都城市国保特定健診結果で、ヘモグロビンエーワンシー6.5パーセント以上かつ尿蛋白異常のない人のうち、糖尿病未治療の人
※ただし、検査当日に、都城市国民健康保険に加入されていない人は受けられません。
案内
対象者には、尿中微量アルブミン検査助成券を個別通知(郵送または手渡し)します。
検査料金(自己負担額)
この検査にかかる費用のみ、無料で受けられます。
※ただし、有効期間には限りがあります(尿中微量アルブミン検査助成券に記載)
持っていくもの
- 尿中微量アルブミン検査助成券
- 都城市国民健康保険被保険者証
- 特定健診結果票
糖尿病・糖尿病性腎症重症化予防のために
腎臓の働きは、悪化すると元に戻せません
- 腎臓は、太い血管から急に細い血管になるため、糖尿病や肥満などにより一度に流れる血液量が増えると、血管が痛みやすい構造になっています。一度に流れる血液量が増えると、腎糸球体(体内に不要なものをろ過し、尿として体外に排出する)は高血圧になり形が崩れ、働きが低下します。
- 腎臓の働きは加齢により低下しますが、糖尿病や肥満、高血圧症はその低下速度を加速させます。
- 高血糖状態が長く続き腎臓の働きが低下しても自覚症状はなく、腎臓は頑張って働こうとしますが、血管からタンパク質より小さい分子(アルブミン)が漏れ出ます。
- 改善できる段階を過ぎて尿蛋白が出始める頃には、自覚症状なく腎障害はかなり進み、腎臓の働きは元には戻りません。
※透析治療では、腎臓の働きは回復しません。
糖尿病の治療は、薬だけではありません
透析に至る時期を遅らせるためには、生活習慣の改善や治療により、血圧や血糖値を改善することが大切です。
糖尿病の治療
糖尿病の治療は、場合によっては薬やインスリン注射が必要な人もいますが、食事と運動習慣の改善が欠かせません。生活習慣の改善や治療により、血糖値を下げましょう。体重減少や生活習慣の改善により、薬の減量または中止が可能となることがあります。服薬治療中の人は、血糖の急上昇を防ぐため、自己中断せず治療を続けることが大切です。
血糖値を下げるポイント
血糖値を下げる唯一のホルモンである「インスリン」は、人により分泌量が異なります。また、その量には限りがあるため、血糖値の急上昇による「インスリン」の無駄使いを防ぐことも大切です。
- 甘いものや味の濃いものを控える、噛む回数を増やす、野菜から食べる(ベジファースト)などは、食後血糖値の急上昇を防ぎます。
- 20分以上の運動(ウォーキングなど)は、体内の余分な糖をエネルギーとして消費します。
- お酒の量を減らすことも、血糖値を下げるのに有効です。