本文
都城市の肥満の現状を紹介します
肥満とは、体内に脂肪が多く蓄積した状態です。一般的には、BMI体格指数)を用いて評価します。
日本肥満学会では、BMIが25以上の場合を肥満とし、BMI35以上を高度肥満としています。
※BMIは、体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)で算出
都城市の肥満者の割合は、県内9市と比較してワースト1位!
厚生労働省による「全国肥満度ランキング2012」によると、宮崎県の肥満者の割合は、沖縄県に次いで第2位です。さらに、国民健康保険加入者40歳から74歳を対象に実施している「特定健康診査」の平成26年度データ分析によると、都城市の肥満者の割合は、県内の9市で最も高いことが分かりました。
肥満だと、なぜ良くないのか
肥満には、皮下脂肪が多いタイプの肥満(女性に多い)と、内臓脂肪が多いタイプの肥満(男性に多い)の2種類があります。最近よく耳にする「メタボリックシンドローム」と関連が深いのは、内臓脂肪が多いタイプの肥満です。
内臓脂肪肥満があると、高血圧や脂質異常症、糖尿病になる危険性が高くなります。さらに、その状態を放置していると、脳卒中や心筋梗塞、慢性腎臓病などの生活習慣病発症につながります。
内臓脂肪肥満がある人の、脳卒中や心筋梗塞を起こすリスクは、肥満がない人と比べて、2~3倍に増加するといわれています。
都城市の特定健診データを県や全国と比較すると、糖尿病有病者の割合や人工透析を受けている人の割合も高いことが分かっています。
肥満を解消する方法
肥満を解消するためには、まず自分の適正体重を知ることが大切です。
適正体重の計算方法
身長(メートル)×身長(メートル)×22で計算します。
例:身長が160センチメートルの人の場合
1.6メートル×1.6メートル×22=56.3キログラム
肥満を解消するためのワンポイントアドバイス
体重計に乗る習慣をつけましょう
体重は、食事などで得る「摂取エネルギー」と、運動などの身体活動や体をつくることに使われる「消費エネルギー」の差で増減します。
摂取エネルギー(食べる量)が消費エネルギー(使う量)を上回ると、余ったエネルギーは脂肪として体にたまります。体重をこまめにはかり、体重の変化に早めに気付くことが大切です。
摂取エネルギーを減らす工夫をしましょう
- ご飯の大盛りやおかわりをやめる。特に夕食はとり過ぎないようにする
- 間食は量を減らしたり、低カロリーなものに変える
- 菓子パンや惣菜パンを控えてご飯やトーストにする
- アルコールを減らし、おつまみを見直す
- 栄養成分表示を確認する
バランスのよい食事を心掛けましょう
必要な栄養素をバランスよくとるために、「主食」「主菜」「副菜」がそろった食事を心がけましょう。外食の時も単品のものより、定食ものにしたり、野菜(副菜)が不足している時は野菜料理を追加するなどの工夫をしましょう。牛乳・乳製品や果物も不足しないようにしましょう。
若い女性や高齢期はやせすぎに注意しましょう
若い女性や高齢期の「やせすぎ」が問題になっています。無理なダイエットを繰り返すと、筋肉が減って基礎代謝が落ち、逆に太りやすい体質になる場合があります。また、高齢期に低栄養状態になると、寝たきりなどの要介護状態になる場合があります。普段からバランスのよい食事を心掛けましょう。
ゆっくり時間をかけ、野菜から食べましょう
野菜に含まれる食物繊維は、コレステロールや糖を吸着して排泄する働きがあり、食後の血糖値の上がり方をゆるやかにしてくれます。また、ゆっくり時間をかけることで食べ過ぎ防止にもつながります。
週に2日、30分ぐらいの汗をかく運動をしましょう
食事をして1時間後ぐらいに30分程度の有酸素運動(ウオーキングなど)がお勧めです。食後すぐは、食べたものを消化するため、運動は避けたほうがよいでしょう。
市の保健師や管理栄養士を活用ください!
健康課では、健康教室や、健康相談、訪問指導など市民の皆さまの健康づくりのための活動をしています。
「何をどのくらい食べたらいいの?」「将来健康でいるために、今どういうことに気を付けたらいいの?」などの相談に、保健師や管理栄養士が応じます。あなたや家族の健康づくりに、ぜひ、活用ください。