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都城市慢性腎臓病(CKD)予防連携システムを始めています

記事ID:0111 更新日:2024年10月9日更新

本市の人口透析患者の割合は、県内で高い状況にあります。

また、腎臓専門医が少ないことから、患者の日常的な診療を行っているかかりつけ医の果たす役割が重要となっています。

そこで、市は、市民のCKD重症化予防を目指して、かかりつけ医の中から腎臓を診療できる医師を増やし、市と医療が連携したCKD重症化予防の取り組みを始めています。

市と都城市北諸県郡医師会が開催する指定の研修会を受講し、認定証を交付された医師は、「都城市CKD予防連携医」として、かかりつけ医と腎臓専門医療機関の橋渡しの役割を担います。

 

CKD予防連携システムの概要(R6.10.1改定) [PDFファイル/1.43MB]

CKD予防連携システムのイメージ図

慢性腎臓病(CKD)とは

  • 慢性腎臓病(CKD)とは、腎臓の働きが徐々に低下していくさまざまな腎臓病の総称です。
  • 腎臓の障害が進行して腎臓の機能が果たせなくなる「腎不全」になると、週3回~4回(1回あたり4~5時間程度)人工透析が必要になります。
  • 慢性腎臓病がある人は、脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患発症の危険性も極めて高いといわれています。
  • 糖尿病などの生活習慣病が原因で腎機能障害を起こす人が増えており、慢性腎臓病予防の重要性が全国的に高まっています。

都城市のCKDの現状

  • 人工透析者の割合が、県と比べて高く、県内9市の中でも最も高い※国保データベースシステム(令和5年3月診療分)より
  • 腎臓専門医が少ない

都城市CKD予防連携医が73人になりました(令和6年10月1日更新)

都城市CKD予防連携医療機関は、次のステッカーで確認できます。

 Ckd予防連携医療機関ステッカー

CKD予防連携医一覧(令和6年10月1日現在)

CKD予防連携医一覧 [PDFファイル/208KB]

CKD予防連携システム

市民のCKD重症化予防のため、CKD予防連携システムの主な流れを紹介します。

特定健康診査でCKDが疑われる人には、市からの医療機関受診を勧めます

以下の基準に該当した場合、かかりつけ医への受診を勧めます。

市からの受診勧奨基準

  • eGFR値が60未満 (70歳以上では50未満)
  • 検尿試験紙で尿たんぱく(±)以上 
※eGFR値(推算糸球体ろ過量)とは

血清クレアチニン値と年齢、性別から計算できる腎機能の評価指標です。腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、この値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります。
慢性腎臓病(CKD)は、その重症度に応じて、ステージ1からステージ5(G1からG5)の5段階に分けられています。

  • G1:GFR値が90以上 正常または高値
  • G2:GFR値が60以上90未満 正常または軽度低下
  • G3a:GFR値が45以上60未満 軽度から中等度低下
  • G3b:GFR値が30以上45未満 中等度から高度低下
  • G4:Gfr値が15以上30未満 高度低下
  • G5:GFR値が15未満 高度低下から末期腎不全 

かかりつけ医・CKD予防連携医・腎専門医の診療連携

CKD重症化予防のため、療養上の指導や薬物調整、腎臓専門医療機関紹介時期の判断など、かかりつけ医・CKD予防連携医・腎専門医が診療連携を行います。

腎専門医への紹介基準

次の項目のいずれかに該当すると紹介する基準になります。

eGFR値による紹介基準
  • eGFR値45未満 (40歳未満ではeGFR値60未満)
    ※糖尿病がある場合は、eGFR60未満(70歳以上ではeGFR値50未満)
  • 3か月以内に30%以上のeGFR値の低下
蛋白尿による紹介基準
  • 検尿の場合、尿蛋白1+以上
  • 尿蛋白/尿クレアチニン比0.5グラム/g/creat以上(随時尿)
  • 糖尿病がある場合または血尿がある場合、程度は問わず蛋白尿を呈するもの全て

※血尿のみの場合、泌尿器科紹介または経過観察とし、経過観察にて症状・蛋白尿が出たら紹介。なお、緊急を要する場合には、かかりつけ医またはCKD予防連携医の判断にて、腎専門医への紹介を検討ください

医療機関用様式

CKD予防連携様式は、こちらからダウンロードできます。

かかりつけ医及びCKD予防連携医から腎専門医への紹介様式(様式2) 

連携様式2 [PDFファイル/159KB]

腎専門医からかかりつけ医への返信様式(様式3)

連携様式3 [PDFファイル/183KB]

栄養指導依頼様式(様式4)

連携様式4 [PDFファイル/98KB]

CKDシールを作成しました

CKD重症化予防の新たな取り組みとして、CKDシールを作成しました。

CKDシールとは、薬剤性腎障害の予防を目的としたシールです。腎機能が低下した患者さんでは、お薬の変更や減量が必要な場合があります。そのような患者さんを対象とし、かかりつけ医療機関にて、CKDシールを「おくすり手帳」に貼付し、検査結果を記入します。

おくすり手帳に「CKD」の表示があること、検査結果が把握できることで、かかりつけ医における処方薬の調整や、薬局での確認に役立てることができます。

CKDシールを貼付する対象となる人

eGFR値が60未満で、医師が必要と認めた人

CKDシールの見本

Ckdシール

Ckdシール2

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