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宮崎県内の梅毒の感染届出者数が増えています
梅毒とは、梅毒トレポネーマという細菌に感染することで起こる感染症です。
症状が出ないことや、症状が出ても数週間で消えてしまうことがあります。発見が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長時間の経過で脳や心臓に重大な合併症を引き起こすことがあります。
また、妊娠している女性が感染すると、胎児に感染し、死産・早産・新生児死亡の原因となったり、赤ちゃんが障がいをもって生まれることがあります(先天性梅毒)。
梅毒に感染すると
梅毒に感染すると、性器や口の中に小豆から指先くらいのしこりができたり、痛み、かゆみのない発疹が手のひらや体中に広がることがあります。また、これらの症状が消えても感染力が残っているのが特徴です。治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の病変が生じ、時には、死に至ることがあります。全国的に梅毒の報告数は、急増しています。宮崎県でも2022年過去最多の報告がありました。
感染経路
菌を排出している感染者との粘膜や皮膚の接触を伴うセックス(膣性交、肛門性交、オーラルセックス)などで感染します。妊娠中に感染するとお腹の赤ちゃんに感染させる可能性があります。
パートナー間での感染
自分だけが治療してもパートナーから再感染したり、その逆もあるので、パートナーも完全に治すことが必要です。
梅毒を予防するには
粘膜や皮膚が梅毒の病変と直接接触しないように、また病変の存在に気づかない場合もあることから、性交渉の際はコンドームを適切に使用しましょう。ただし、コンドームが覆わない部分から感染する可能性もあるため、コンドームで100%予防できると過信はしないようにしましょう。もし皮膚や粘膜に異常を認めた場合は、性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。
梅毒の検査は、どこで受けられますか
医療機関で検査を受けましょう。
梅毒に感染したかどうかは医師による診察と血液検査(抗体検査)で判断されます。
宮崎県内の保健所では、無料・匿名の相談・検査を実施しています。事前に保健所に問い合わせください。
保健所で無料・匿名で受けられるB型・C型肝炎、エイズ、性感染症、HTLV-1の相談及び検査について<外部リンク>
梅毒の治療方法は?
医師の判断で、抗菌薬の治療が行われます。
宮崎県の感染者届出者数の状況
梅毒の患者が増えています<外部リンク>
梅毒に関する Q&A
梅毒に関するQ&A(厚労省 ホームページ)<外部リンク>