本文
運転評価・身体改善トレーニング教室を開催しました
中山間地域を多く抱える都城市において、車は高齢者にとっても生活に欠かすことの出来ない大切な乗り物のひとつです。
しかし、高齢者が車の運転を「長く」「安全に」続けるためには、身体の状態を正しく知り、低下している機能を補うための運動等を続けることが重要です。
また、長い運転経験の中で知らず知らずのうちに身についている「運転の癖」を自覚し、改善が必要なところは意識して直す必要があります。
令和6年1月17日、都城市コミュニティセンターにおいて、今年度の高齢者交通安全モデル公民館の館員を対象とした運転評価と身体改善トレーニング教室を開催しました。
セフモシステム搭載車両を用いた運転評価
「セフモシステム」とは、車両に取り付けたカメラやセンサー等から得られた情報をAIが分析し、運転終了時に、ドライバーの運転の解析、技能の評価を行うシステムです。
このたび、都城市は同システムを開発した宮崎市に本社をおく株式会社オファサポート<外部リンク>と業務委託契約を締結し、トレーニング教室参加者に対して運転評価を行っていただきました。
参加者は一人ずつ、助手席に座る指導員の指導を受けながらセフモシステムを搭載した教習車両で実際に公道を走行し、自身の「運転の癖」や改善ポイント等を確認しました。
身体改善トレーニング
教習車両による運転評価と平行して、室内では身体改善トレーニングを行いました。
これは、今年度、宮崎県が高齢者の運転寿命延伸のために始めた事業で、この業務も株式会社オファサポートが受託しています。
参加者は、年齢を重ねるとともに低下する視覚や聴覚、筋力、反射などを、同世代の方の平均値と比較することで現状を確認し、改善のためのトレーニングや「補う」ための行動について学びました。
高齢運転者による交通事故の抑止に向けて
令和5年中に都城市内で発生した交通人身事故のうち、高齢運転者が第1当事者(起因者)となった事故は、全体の約27%を占めています。
全免許保有人口に占める高齢者の割合も年々増加しているため、絶対数が増加すること自体はやむを得ないのかもしれません。それでも、高齢者による悲惨な交通事故のニュースは特に注目を集めます。
加齢による運転技能の変化を認識しながら、あるいは直視することを避けて、漫然と運転を継続していたことが原因のひとつと考えられるためだと思われます。
都城市では、高齢運転者に対し、心身の状態や安全な運転が継続できるかを客観的に認識してもらいたいと考えています。
そのため、今後もいろいろな角度から運転技能の可視化に努め、運転寿命の延伸に取り組みます。
一方で、運転の継続に少しでも不安を抱えている人は、無理をせず、都城警察署や都城運転免許センター内にある安全運転相談窓口<外部リンク>に相談ください。
- 都城警察署:0986-24-0110(代)
- 都城運転免許センター:0986-25-9999(代)