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スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の防除対策を紹介します

記事ID:1577 更新日:2019年10月29日更新

県内では、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の被害が、昭和60年に水稲で確認されて以降、発生地域が拡大。平成30年産米ではジャンボタニシの発生による、食害が多発しました。平成31年産米の生産に向け複数の防除対策を組み合わせて、被害抑制に努めましょう。

ジャンボタニシの防除対策について (PDFファイル/1.06メガバイト)

対策

移植後の水管理による耕種的防除

  • 浅水管理の実施(移植後2週間から3週間の間、水深を1センチメートル程度に保つ)
  • ほ場をならしておらず、デコボコの場合、水深が深いところが食害に遭いやすい
    ※ほ場を均平にしておくことが重要

農薬散布による科学的防除

  • スクミノンなどの散布による殺貝や行動抑制が発生
  • 稚貝は剤付近に接近すると行動抑制が発生
  • 被害が大きいほ場は、移植直後と移植後7日から10日後に再散布
農薬名 有効成分 効果 WCS用稲での利用 備考
スクミンベイト3 燐酸第二鉄 殺貝、食害防止 摂食
スクミノン メタアルデヒド 殺貝、食害防止 不可 摂食
ジャンボたにしくん メタアルデヒド 殺貝、食害防止 不可 摂食
スクミハンター チオシクラム 食害防止 不可 成分が溶出

※使用量や使用方法などの詳細は必ずラベルなどを確認

物理的な防除

  • 水路からの侵入を防ぐ
  • 水口および水尻に1センチメートルメッシュの金網や網袋を設置する
  • 移植直後の貝を除去する
  • 卵(かたまり)を除去する

冬期の耕耘による耕種的防除

  • 裏作を作付しない場合は、1月から2月の厳冬期に耕耘し寒波にさらす
  • ロータリー回転を高速、トラクターは低速で走行し、破砕効果を高める
  • 特に水口、畦畔付近は密度が多いので丁寧に実施

石灰窒素による科学的防除 ※収穫後9月から11月、移植前4から5月

  • 水温15度以上、水深3センチメートルから4センチメートルの灌水状態を3日から4日保つ
  • 10アール当たり石灰窒素20キログラムから30キログラムをむらなく散布
  • 散布後1週間は灌水状態を保ち、排水をせず自然に減水

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