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縄文時代草創期の遺跡です。平成22年度に山之口小学校の校舎建て替えに伴い発掘調査が実施されました。
この遺跡からは、住居跡や炉穴跡(調理場)などの施設がたくさん見つかりました。そして、炉穴の中からは「ツルボ」(※)や「ドングリ(コナラ属子葉)」などの食用植物のほか、たくさんの石器・土器などの道具類が一緒に出土しており、その中でも、ツルボは国内最古(約13,000年前)のものだということがわかりました。
また、都城市内ではじめて旧石器時代(約28,000年前)の剥片尖頭器も出土しています。
当時(13,000年前)の人びとの定住生活を知るうえで重要な遺跡となっています。
※ツルボ:球根を食べることができる植物


写真上段左から、調査区遠景(空撮)、調査区全景、住居跡
写真下段左から、剥片尖頭器、土器圧痕(ダイズ属ツルマメ)、炭化した鱗茎(ネギ属)、炭化したドングリ子葉(コナラ亜属)