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都城島津家は島津家の分家の一つです。南北朝時代に成立し、都城盆地を中心に勢力を拡大、江戸時代には旧鹿児島藩内最大の私領主(しりょうしゅ・4万石)でした。
昭和10年に建てられた主屋を中心に、はなれ・蔵・門などで構成されます。旧領主家・旧男爵家の生活を知る貴重な建物群となっています。
鎌倉時代から近代にかけての古文書・古記録類と美術工芸品からなっています。
文書・古記録類は、鎌倉時代から近代にかけての文書や冊子、絵図からなり、日本にある朝鮮国王国書としては最古とされる「琉球国王宛朝鮮国王国書」(弘治 13年・1500)(写真・左)、19世紀初頭に編さんされ、地域の歴史の基本資料となっている「庄内地理志」(写真・中)など、9,719点を数えます。
美術工芸品には、歴代当主の甲冑や装束、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に行われた虎狩を描いた「高麗虎狩図屏風」(写真・右)など、226点があり、古文書・古記録類を補遺する貴重な歴史資料と位置付けられています。
これらの資料群は、中・近世における領主家および地域社会、さらには南九州の歴史を考える上で欠かせない、基幹資料と位置付けられています。
詳しくは都城島津邸ホームページを参照ください。