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高城町大井手・石山・有水に分布しますが、中心となるのは大井手にある高城牧ノ原古墳群です。
高城牧ノ原古墳群は大淀川と東岳川に挟まれたシラス台地上に立地していて、大淀川を挟んだ対岸には志和池古墳群、やや上流には高崎塚原古墳群があります。
県指定史跡となっている前方後円墳3基、円墳10基のほか、未指定円墳が1基あり、農地整備などに伴う発掘調査により箱式石棺墓8基(写真・中・右)、木棺墓1基、土坑墓4基、地下式横穴墓19基が確認されています。このように、多種多様な墓制が混在する古墳群は全国的にも珍しく、本古墳群の最大の特徴といえます。また、箱式石棺墓の構築は内陸部おける唯一の例であり、本古墳群のもう一つの特徴となっています。