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都城盆地と宮崎平野とをへだてる盆地北縁の山間部にあります。九州電力株式会社の変電所などの建設に伴い、平成10年(1998)~平成12年(2000)にかけて発掘調査が実施されました。
縄文時代早期を中心とする遺跡で、食べ物を蒸し焼きにした調理場の跡と考えられている集石遺構(写真・中)やたくさんの土器片、石器などが出土しました。
また、都城盆地では数少ない細石器と呼ばれる旧石器時代から縄文時代草創期に使われた石器も出土しています。さらに、有舌尖頭器(ゆうぜつせんとうき)(写真・右)と呼ばれる槍(やり)の形をした石器は、日本列島における最も南の分布例の一つとされ、重要な資料となっています。