本文
高さ約65センチメートル、幅35センチメートル、厚さ18センチメートルの自然石で、真中に「(種字カ)□供養六十六部念佛一□(百)万遍成就所」、右に「[ ]刹女 本願下総□圓 旦那 有水肥前守 同勘解由次官 鶴(雨冠に鶴)田次郎衛門」、左に「[ ]番神 元亀二年癸未正月廿一日 敬白」(□は一字欠損、[ ]は複数字欠損)との銘文が残ります。
この銘文より、元亀2年(1571)、下総の六十六部の僧がこの地で念仏百万遍読誦を成就した記念に、有水肥前守らの寄付をうけて建てた石塔と考えられています。
中世につくられた六十六部に関する石塔は数少なく、市内では高崎町とここの2基が確認されているだけです。