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都城盆地には、馬をあつかった芸能も多く残されています。あげ馬神事もその一つで、高城町の穂満坊(写真・上段左)・桜木(写真・上段右)、山之口町の花木(写真・下段左)、高木町(写真・下段右)などに今も残る都城盆地独自の祭りです。
いずれも諏訪神社(南方神社)で行われ、神社に馬を奉納する形式をとります、高城・山之口が7月、高木が11月に行われています。子どもが乗った馬に荷物を背負った馬が続き、馬と子どもを守るために大人たちが行列を作って進んでいきます。
この祭りの由来は、島津家の安泰を願って行われたと伝わっていますが、田の神信仰などと同様に「作の神」に感謝しそれを送るという行事と関連しているのかも知れません。
※「都城の歴史と人物(増補改訂版)」都城市教育委員会2012 より