本文
広報都城で連載中の「ぼんちくんと歴史探検」(平成28年11月号)。ホームページでは少しくわしく解説します。
今回のテーマは、都城の刀工「正次(まさつぐ)」が造った「刀」です。
昔、都城でつくられた刀です。日本の刀は、長さによって太刀(たち)・刀(かたな)・脇差(わきざし)・短刀(たんとう)に分けられます。この刀は二尺(約60センチメートル)より短いため脇差に分類されます。茎(なかご・刀の握る所)に彫られた銘(めい)から、「正次(まさつぐ)」という人が造った刀と考えられています。
出羽国(でわのくに・山形県)の月山(がっさん)を中心に活躍した月山鍛冶(かじ)の一員で、山伏だったと考えられています。室町時代の中頃、都城に移り住み、刀を造ったと伝えられています。
室町時代に造られた刀です。正次の作品としては二番目に古い刀と考えられています。
都城でつくられた最も古い刀の一つであり、都城の鍛冶技術を今に伝える貴重な資料である事が上げられます。
(注意:この動画に出てくる「刀展」は終了しました。)