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職人の技と経験が、力強い曲線を生み出します。
都城市は宮崎県南西部、雄大な霧島山系をのぞむ盆地に位置し、南九州の中核都市として発展を続けています。
温暖な気候と豊かな土壌、広大な大地に恵まれた都城地方では古くより樫材を利用した柄木作りが盛んでした。その豊富な樫材を求めて、大正初期に荒牧和三氏が都城地方に来住し、木刀作りを始めました。
都城木刀の伝統は現在に引き継がれ、実用品としての木刀だけではなく、歴史にみられる古流派の木刀のほか、スヌケ・黒檀など高級材の木質を生かした工芸品的な木刀も宮崎県の伝統工芸士によって製作されています。
現在では、全国の大半の生産量を誇り、宮崎県の特産品として海外にも輸出されています。
ゆがみや曲りが出ないように原材料を天日で一年以上乾燥させます。
材料の使用する部分に節や傷がかからないように慎重に線引きします。
線引きに沿って材料を小割します。
均一な製品になるように、厚みをそろえます。
全体の角を取ります。この段階で、大まかな形ができあがります。
柄の型を大まかに決めます。
熟練した職人が、数種類のカンナを使い分け一本一本丁寧に仕上げます。
数種類のペーパーを使い、磨き仕上げをします。
変色、汚れ防止などのため、塗装仕上げをします。
全国一のシェアを誇る都城木刀を、教材用に使用できるように保護体付きスーパー木刀として開発しました。
スーパー木刀の資料 (PDFファイル/591.38キロバイト)